ご予約・お問合せ 平日10:00~17:00
お電話03-5280-0086

>資料請求はこちら

>アクセスマップ

メニュー
メールフォームはこちら
資料請求
お電話でのご連絡はこちら
03-5280-0086 受付時間 平日10:00~17:00

×閉じる

抗がん剤の副作用はいつまで続くの?期間と対策を解説

投稿日:2025年4月25日

更新日:2025年4月25日

薬物療法の一つである抗がん剤治療を行うと、さまざまな副作用が起こる可能性があります。
副作用の現れ方は人それぞれですが、初めて抗がん剤治療を行う方は「いつまでつらい副作用が続くのだろう」「治療後も副作用に悩まされるのだろうか」と不安になる方も少なくありません。
そこで本記事では、抗がん剤治療に伴う副作用の症状や向き合い方、セルフケアに加え、家族ができるサポートなどについて解説します。

無料

資料請求・お問合せ
当院の免疫療法に関するパンフレットを無料でお届けします。医師が免疫療法のよくある質問にお答えする小冊子付き。
詳しくはお電話やフォームからお申込みください。
メールフォームはこちら
資料請求
お電話でのご連絡はこちら
03-5280-0086 受付時間 平日10:00~17:00

日本人のがんの罹患率

2020年に国内で新たにがんと診断された症例数は、約94万5,000例です。このデータに基づいた計算によると、日本人が一生のうちにがんと診断される確率は男性が62.1%、女性が48.9%で、どちらも2人に1人の割合です(※1)。

また、2022年にがんで死亡した人の数は約38万5,700人で、男性は4人に1人(27.9%)、女性は5人に1人(21.1%)ががんで死亡しています(※2)。

これだけでも日本人のがん罹患率・死亡率の高さがうかがえますが、実際、2023年の人口動態統計では悪性新生物(がん)によって亡くなった方の数は約38万2,500人にのぼっており、日本人の死因数第1位であることが明らかになっています(※2)。

※1参考:がん情報サービス.「最新がん統計」.
https://ganjoho.jp/reg_stat/statistics/stat/summary.html ,(参照2024-12-10).

※2参考:厚生労働省.「第6表 性別にみた死因順位(第10位まで)別死亡数・死亡率(人口10万対)・構成割合」.
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/kakutei23/dl/10_h6.pdf ,(参照2024-12-10).

抗がん剤治療を受ける患者の割合

上記で日本人のがん罹患率や死亡率について説明しましたが、がん患者さんのうち、どれだけの人が抗がん剤治療を受けているのでしょうか。

国立がん研究センター東病院が公開しているデータによると、当該病院における抗がん剤治療人数は、2023年で延べ4万5,750人です(※)。このうち、全体の88%に当たる延べ約4万人が外来抗がん剤治療を受けており、入院での治療(延べ5,457人)を大きく上回っています。

なお、同病院での手術件数は4,455件、放射線治療の新患数は2,000人なので、いかに抗がん剤治療を受ける人が多いかがうかがえます(※)。

抗がん剤は一部例外を除き、幅広いがんに効果的な治療法とされているため、がんと診断された方の多くが抗がん剤治療を受けるようです。

※参考:国立がん研究センター東病院.「診療実績・研究実績・臨床指標」.
https://www.ncc.go.jp/jp/ncce/about/achievement/index.html ,(参照2024-12-10).

抗がん剤治療ががん治療全体に及ぼす影響

がんの治療法には、他に手術療法や放射線療法などがありますが、これらが局所的な治療であるのに対し、抗がん剤治療はより広い範囲に対して効果を発揮するところが特徴です。そのため、がんの増殖抑制やがん成長の遅延、転移・再発防止、転移した小さながんの治療など、幅広い治療目的に用いられます。

また抗がん剤治療は、手術療法や放射線療法と併用して用いられることも多々あります。それぞれ単独で用いるよりも、異なる効果を持つ治療法を併用することで相乗効果を発揮し、より効率的な治療を期待できるからです。

このように複数の治療を組み合わせて治療することを集学的治療と呼びます。がんの進行状態や患者さんの状態などに応じてより良い組み合わせを選択し、治療を進めていくことになります。

抗がん剤治療に伴う副作用への向き合い方

抗がん剤はがん細胞だけでなく、正常な細胞も攻撃してしまうことがあり、それが副作用を引き起こす要因になるといわれています。副作用の起こり方や、起こりやすさは抗がん剤の種類や量、治療期間によって異なる上、個人差も大きいですが、以下のような症状が起こりやすいとされています。

  • ●アレルギー反応
  • ●吐き気・嘔吐
  • ●発熱
  • ●便秘・下痢
  • ●だるさ、疲労感
  • ●食欲不振
  • ●胃もたれ
  • ●口内炎
  • ●脱毛
  • ●皮膚の角化
  • ●手足のしびれ
  • ●膀胱炎

また、自覚できない副作用症状として、白血球や血小板が減少する骨髄抑制や、肝障害、腎障害などが起こることもあります。これらの症状は治療直後に起こるものもあれば、治療の3~4週間後に発症するものもあります。症状の程度も人それぞれですが、日常生活に支障を来すケースも多いため、抗がん剤治療に対して前向きになれない方は少なくありません。

しかし、抗がん剤治療の副作用は、適切に対処すればある程度症状を緩和することも可能です。ここでは一例として、治療中の副作用との向き合い方やセルフケア方法を4つのポイントに分けて説明します。

症状に適した薬を処方してもらう

抗がん剤治療による副作用は、避けられない場合が多いものの、だからといってひたすら我慢する必要はありません。症状がつらい場合は主治医に相談し、症状に応じた薬を処方してもらうのも一つの方法です。

例えば吐き気や嘔吐がつらい場合は制吐剤を、下痢がひどい場合は下痢止めの薬を処方してもらえば、症状を緩和することができます。

また、骨髄抑制や消化管からの出血が生じると貧血を起こすことがありますが、この場合は止血薬や別途治療が必要になります。

無理をしない

副作用のせいで体調が悪かったり、強い疲労感やだるさを感じたりするときは、無理をせずに休みましょう。

家事や育児は家族や親戚を頼ったり、あるいはネットスーパーや家事代行、ベビーシッターなどのサービスを利用したりするのも一つの方法です。

通院のスケジュールを調整する

副作用の影響で、家事や仕事を続けられなくなることに不安を感じる場合は、通院スケジュールを調整してみましょう。

家事・仕事になるべく支障を来さない日程で治療スケジュールを組めば、家事・仕事などの日常生活を送りながら治療を受けることが可能です。

抗がん剤治療を受ける回数やペースはがんの種類や進行度によって異なるため、主治医と相談しながら適切な通院スケジュールを考えてみると良いでしょう。

副作用の波を把握する

抗がん剤治療後、いつ、どのような症状が出て、どのくらい続くのかには個人差があります。この副作用症状の波を把握できれば、症状がつらくなりそうな日に備えて周囲の人にあらかじめサポートを頼んだり、仕事の量を調整したりすることが可能になり、日常生活に支障を来すリスクを最小限に抑えられます。

副作用の波を把握するには、抗がん剤治療後の体調の変化をノートなどに記録しておくと良いでしょう。できれば、その日の食事内容や行動などの記録も残しておくと、「こういう食事を取ると症状がひどくなる」「このような行動は症状が軽くなる」といった変化に気付くきっかけになり、より適切な向き合い方が可能になるかもしれません。

食生活やケアの内容を見直す

抗がん剤治療の副作用のうち、吐き気や嘔吐、下痢、便秘などの症状は、食生活の見直しによって軽減できる場合があります。具体的な対策例には以下のようなものがあります。

  • ●1回当たりの食事量を加減する
  • ●無理に食べようとしない
  • ●においが気になるときは料理を冷ます
  • ●食前にうがいをする
  • ●消化吸収の良いものを食べる
  • ●脂っぽいものや刺激物は避ける
  • ●便秘の場合は食物繊維が豊富なものを食べる
  • ●下痢の場合は食物繊維が多いものは避ける

また、副作用で口内炎ができた場合は、小まめにうがいをしたり、正しい歯磨きの仕方をマスターしたりして口腔内を清潔に保つと、早期回復につながります。なお、予防にもなるため口内炎ができていないときから正しい磨き方でケアをしましょう。

皮膚障害に悩まされている場合は、保湿化粧品を使ったケアを続けたり、外出の際に帽子や日傘を差して紫外線を防いだりするのが効果的です。

このように、症状に合わせて生活習慣を見直せば、症状の緩和や軽減を期待できます。

抗がん剤治療後の副作用との向き合い方

抗がん剤による副作用症状は、基本的に治療終了後、徐々に回復したり、治まったりするのが一般的です。

ただし、治療終了後も副作用症状が長く続くケースもあります。そのうちの一つが脱毛症状です。一度抜けた髪の毛が再び生えてくるまでには時間がかかるため、抗がん剤治療が終了した後、髪が全て生えそろうまでには数カ月以上の時間を要します。

また、人によっては倦怠感や疲労感、だるさなどの症状が長引いたり、治療前より免疫機能が低下したりするケースも報告されています。

これらの症状がどれだけ続くのかは、個人差があるので一概にいえませんが、気になる副作用症状がいつまで経っても治まらない場合は、速やかに主治医に相談しましょう。

家族としてできるサポート

抗がん剤治療の副作用と向き合うとき、家族からのサポートは大きな力になります。ここでは家族としてできる副作用症状へのサポートの仕方やポイントを3つご紹介します。

身の回りのサポートを行う

患者さんが悩んでいる副作用に合わせて、身の回りのサポートを行いましょう。例えば、消化に良い料理を作ってあげる、患者さん自身の手が届きにくいところの保湿ケアを手伝ってあげる、などが挙げられます。

患者さんと離れて暮らしている場合は、できる範囲で買い出しを手伝う、掃除洗濯を代行するなどのサポートをすると喜ばれるでしょう。

多忙でなかなかサポートできないという場合は、家事代行サービスを手配するなど、外部の助けを借りるのも一つの方法です。

副作用について正しく理解する

家族が初めてがんになった場合、そもそも副作用に対してどのように対処すればよいのか分からないという方も多いかもしれません。

正しい対処法が分かっていないとサポートも空回りしてしまう可能性があるので、まずは主治医や病院のスタッフに相談し、副作用について正しい知識やアドバイスを受けるようにしましょう。

患者さんの気持ちに寄り添う

抗がん剤治療に伴う副作用は、患者さんの心身に大きな負荷をもたらします。精神面が不安定になって、イライラしたり、絶望を感じたり、無気力状態になったりすることがあるかもしれません。

そのようなときは、患者さんの気持ちにそっと寄り添ってあげましょう。つらいとき、積極的に励ましてほしいのか、ただ黙ってそばにいてもらいたいのかは人によって異なるため、患者さんの性格や態度から、より良い対応を模索することも大切です。

がんの治療法を紹介

がんの治療法は、抗がん剤治療を中心とした薬物療法の他に、手術療法、放射線療法、免疫療法などがあります。

ここではそれぞれの治療法の特徴を紹介します。

手術療法

手術療法とは、がんの病巣を外科的手術で取り除く方法です。がんの治療では優先的に採用される方法で、開腹手術や開胸手術に加え、腹腔鏡や胸腔鏡で手術する部位を見ながらがんを切除する方法や、内視鏡を挿入してがんを取り除く方法など、さまざまな治療法があります。

がんの根治を目指せる効果的な治療法ですが、患者さんの体に大きな負担がかかるため、術後に合併症を起こすリスクがある点がネックです。

放射線療法

放射線療法とは、がんに放射線を照射し、がん細胞を死滅させることを目的とした治療法です。

放射線は、分裂を活発に行う細胞ほど高い殺傷力を発揮するという性質を持っているため、細胞分裂が活発ながんの死滅に効果的です。

ただし放射線療法には、同じ箇所に再度照射できないこと、正常な細胞にも多少のダメージを加えてしまうことなど、いくつかのデメリットもあります。

薬物療法

薬物療法とは、抗がん剤などの薬物を用いてがんを治療する方法です。薬物は全身に効くので、転移・再発した小さながんにもダメージを与えられるところが特徴です。そのため、前述した手術療法や放射線療法と併用されるケースも多々あります。

ただ、抗がん剤は正常な細胞もターゲットにしてしまうことから、副作用の症状が現れやすく、患者さんの心身に負担をかけてしまうところが難点です。

免疫療法

免疫療法とは、患者さんにもともと備わっている免疫機能を強化することでがんと闘う治療法です。

免疫ががん細胞を攻撃する力を保てるようにする免疫チェックポイント阻害薬を用いた方法はノーベル生理学・医学賞を受賞しており、免疫療法が注目を集める大きなきっかけとなりました(※)。

免疫細胞治療では、患者さんの血液からがん細胞を攻撃する働きを持つ免疫細胞を取り出し、がん細胞の特徴を覚え込ませたり、増殖・活性化させたうえで、再び体内に戻します。ご自身が元々持っている免疫細胞を培養することで、がんへの攻撃力を高めています。

また、生まれ付き備わった免疫を強化するという性質上、副作用の症状も起こりにくく、患者さんの心身に比較的負担をかけずに治療できるところが利点です。

※参考:京都大学.「「探究心」という強烈なエンジンこそが、新たな道を拓く」.
https://www.kyoto-u.ac.jp/kurenai/201903/teidan/index.html ,(参照2024-12-11).

抗がん剤の副作用と上手に向き合っていこう

抗がん剤の副作用は、時として日常生活に大きな支障を来すことも少なくありません。しかし、症状に合わせて適切な薬を服用したり、生活習慣を見直したりすれば、ある程度症状を緩和することが可能です。

また、つらいときは無理をせずに周囲を頼る、自身の副作用の波を把握し生活リズムを調整するなどの対処法を行えば、抗がん剤治療を受けながら日常生活を送ることも難しくないでしょう。

なお、がんの治療法には副作用のリスクが少ない免疫療法を行うという手段もあります。主治医と相談しながら、よりご自分に合った治療法を模索するのも一つの方法です。

瀬田クリニック東京では、一人ひとりの患者さんにぴったり合ったオーダーメードの免疫細胞療法を行っています。患者さんの状態に応じて療法を使い分け、より良い治療を提供するのが当院の治療方針です。抗がん剤治療の副作用に不安を抱いている方や、他の治療法も検討したいという方は、ぜひ瀬田クリニック東京へご相談ください。

瀬田クリニック東京の免疫療法についてはこちら

オンラインセミナー がん免疫細胞治療説明会オンラインセミナー がん免疫細胞治療説明会

無料

資料請求・お問合せ
当院の免疫療法に関するパンフレットを無料でお届けします。医師が免疫療法のよくある質問にお答えする小冊子付き。
詳しくはお電話やフォームからお申込みください。
メールフォームはこちら
資料請求
お電話でのご連絡はこちら
03-5280-0086 受付時間 平日10:00~17:00

このページの先頭へ

 
このページの先頭へ

×閉じる

オンラインがん免疫療法説明会【参加無料】
×閉じる
オンラインがん免疫療法説明会【参加無料】