免疫療法の対象となる方
免疫療法(免疫細胞治療)は、一部を除くほぼすべてのがん種が治療の対象になります
現在、免疫療法を受診いただいている患者さんは、比較的早期の方から、再発・転移をともなう方までさまざまです。また、がん種、病期に関わらず広く対象(※)となりますので、まずはご相談ください。
ただ、よりすぐれた効果を期待するためには、できるだけ早い時期からの治療をおすすめします。また、手術後に、再発を予防する目的で免疫療法を受診される方も増えています。
※以下の方は治療をお受けいただけません
- HIV抗体陽性の方
- 臓器、同種骨髄移植を受けられた方
※以下の方は樹状細胞ワクチン、NKT細胞療法のみ可能となります
- 一部の白血病、T細胞型悪性リンパ腫の方
※以下の方はご説明、ご相談の上、決定します
- HTLV-1抗体陽性の方
治療は外来通院となります。車椅子の方はご相談ください
免疫療法(免疫細胞治療)は副作用の少ない治療法ですが、患者さんのお身体の状態によっては、外来通院によって負担が大きくなることも考えられます。外来通院が可能な健康状態として、おおむね以下の点をご参考ください。なお、車椅子をご使用される方は事前にご相談ください。
- 食事はある程度摂ることができる
- 身の回りのことが自分でできる
- 歩行が可能である
- 無理なく来院できる
現在、化学療法等のほかの治療を受けている方へ
これまで当院を受診された患者さんの数多くは、化学療法や放射線療法と併用しながら免疫療法(免疫細胞治療)を受けられています。化学療法は免疫能力を損なうため、併用は望ましくないという患者さんや医師の声を聞きますが、近年の研究から、必ずしもそうではなく、むしろ併用の方法によっては相乗効果が期待できることもわかってきています。患者さんの症状やご状況、ご希望を尊重し、ベストな治療戦略をご提案させていただきます。