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学術論文紹介

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No 85
タイトル Personalized Dendritic-cell-based Vaccines Targeting Cancer Neoantigens
著者 神垣 隆(順天堂大学 次世代細胞・免疫治療学プロジェクト)他
参加施設 順天堂大学 次世代細胞・免疫治療学、瀬田クリニックグループ、LSI札幌クリニック
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (2024, 44 (9) 3713-3724; doi: 10.21873/anticanres.17196.
論文の内容(要約) 〔レビュー論文〕この論文では、ネオアンチゲンの特性と樹状細胞(DC)の基本的な特徴について説明するとともに、がんに対するネオアンチゲン樹状細胞ワクチンの現状と将来の展望について包括的に概説している。
ネオアンチゲンDCワクチンは、免疫システムを活性化させ、特異的に腫瘍細胞を認識し攻撃することにより、がん免疫療法において有望なアプローチとされている。また、ネオアンチゲンDCワクチンを免疫チェックポイント阻害剤(ICIs)や化学療法、放射線療法などの他の治療法と組み合わせることで、抗腫瘍効果を高める可能性がある。
これまでに実施されたいくつかの臨床試験により、ネオアンチゲンDCワクチンの安全性や、特異的なT細胞免疫反応を誘導することができることが示されている。一方、ネオアンチゲンDCワクチンの開発には、過剰なコスト、長い製造時間、DCの成熟と移行効率の制御、ネオアンチゲンの選択など、依然として多くの課題が残されている。個々の患者のがんの特性に合わせた個別化医療を実現するためには、さらなる研究を継続することが重要である。
対象部位 固形がん Pubmed ID 39197920
免疫細胞治療の種類 ネオアンチゲン樹状細胞ワクチン
No 84
タイトル A pilot study on the safety and efficacy of neoadjuvant chemo‑adoptive immunotherapy for locally advanced rectal cancer
著者 岡澤 優(順天堂大学)他
参加施設 順天堂大学、日本医科大学、福岡大学、瀬田クリニック東京
掲載論文(巻・号/ページ/年) Oncology Letters(January 15, 2024 101)
論文の内容(要約) 根治手術が予定されている局所進行(cT3/T4またはcN+)の直腸がん(腺がん)患者に対し、術前化学療法+免疫細胞療法の安全性と有効性を調査した。
対象の6人(男性5名、女性1名)に対し、術前化学療法+免疫細胞療法(mFOLFOX6+αβT細胞)を6コース、終了後に手術を実施した。
mFOLFOX6による有害事象としてグレード3の好中球減少症が1人の患者に認められたが、全症例に術前化学療法+免疫細胞療法(mFOLFOX6+αβT細胞)と根治手術を行った。
奏効率は67%、ステージの改善(Downstaging)は5人の患者で確認された(83%)。組織学的効果に関しては2例がグレード1a、4例がグレード2であった。免疫学的反応(腫瘍内浸潤リンパ球:TIL分析)に関しては、CD4+およびCD8+ T細胞浸潤率は共に3人の患者で治療後に増加した。末梢血分析では、全患者で総リンパ球数は維持され、CD8+ T細胞数は2人の患者で治療前の3倍以上に増加したが、TILの変化とは関連していない可能性がある。
術後追跡期間中央値24ヵ月の間に、1人の患者に肝転移と肺転移が生じたが、全例が生存していた。
術前化学療法+免疫細胞療法(mFOLFOX6+αβT細胞)は進行直腸がんの治療として安全に施行でき、免疫細胞療法の有効性、特に再発予防のための抗腫瘍免疫誘導の検証は今後も継続される。
対象部位 直腸がん Pubmed ID 38298433
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 83
タイトル Effects of adoptive T-cell immunotherapy on immune cell profiles and prognosis of patients with unresectable or recurrent cholangiocarcinoma
著者 木田 明彦(松任石川中央病院、金沢大学)他
参加施設 金沢大学、瀬田クリニック東京、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学プロジェクト
掲載論文(巻・号/ページ/年) International Journal of Cancer (Sep 7. doi: 10.1002/ijc.34716. Online ahead of print.)
論文の内容(要約) アルファ・ベータT細胞療法を受けた18例の切除不能の胆管がん患者を対象として、治療効果および治療前後の血液中の免疫細胞の解析結果を検討した。
14例は肝内胆管がんで4例は遠位胆管がんであった。アルファ・ベータT細胞療法単独あるいは化学療法併用による治療を受けた。1コースの治療後、腫瘍は5例の肝内胆管がんでは安定し、残りの13例では進行が見られた。18例の生存期間中央値は21.9月と、これまでの化学療法の成績に比較して良好であった。治療後に有意にヘルパーT細胞の割合は減少し、キラーT細胞は増加した。肝内胆管がん患者において、T細胞の割合、アルファ・ベータT細胞の割合が増加した例では全生存率が有意に延長した。
腫瘍の進行が見られた肝内胆管がんのグループではT細胞の割合、アルファ・ベータT細胞の割合が有意に減少したが、安定であったグループでは有意にヘルパーT細胞は減少、キラーT細胞は増加した。
アルファ・ベータT細胞療法により血液中の免疫細胞は変化し、生存期間を延長した。
対象部位 胆管がん Pubmed ID 37676069
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 82
タイトル Safety evaluation of immune-cell therapy for malignant tumor in Cancer Immune-cell Therapy Evaluation Group (CITEG)
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)他
参加施設 瀬田クリニックグループ、CITEG(Cancer Immune-cell Therapy Evaluation Group)
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cytotherapy (July 22 2023: doi.org/10.1016/j.jcyt.2023.06.007)
論文の内容(要約) 医療法人社団滉志会 瀬田クリニックグループでは、がんに対する免疫細胞療法の科学的エビデンスの強化や安全性・透明性の更なる検討を目的に、2015年10月より全国の医療機関(39施設)と共同で「がん免疫細胞療法評価グループ(CITEG:Cancer Immune-cell Therapy Evaluation Group)」を発足し、各施設の医療情報(背景因子、臨床的効果等)や治療細胞に関するデータを集積し解析・評価を実施している。
今回、2015年10月から2022年9月末までに免疫細胞療法を実施した合計3839名の悪性腫瘍患者を対象に有害事象の解析を行った。年齢中央値は64歳(範囲、13~97歳)、男女比は1:1.08(1846:1993)。大多数の患者のPSは初診時は0または1(86.8%)であり、3234名(84.2%)が進行がんまたは再発例であった。CITEG における総投与数は 31890 件で、そのうち 960 件(3.0%)で有害事象を認めた。治療法別の有害事象の頻度は、αβT細胞療法では19661回中363回(1.8%)、γδT細胞療法では845回中9回(1.1%)、ナチュラルキラー(NK)細胞療法では626回中10回(1.6%)。樹状細胞(DC)ワクチン療法の有害事象は、10748回の投与中578回(5.4%)であり、他の治療法に比べて有意に多い結果だった。多変量解析により、αβT細胞療法ではPS 1以上で有害事象のリスクが有意に高い結果である。また64歳未満の患者、女性、あるいは補助免疫細胞療法目的でDCワクチン療法が実施された場合、有害事象のリスクが高いことが明らかになった。最も多く報告された有害事象は注射部位反応で449件認められ、その大部分はDCワクチン療法に関連していた。その他の有害事象として多かったのは、発熱 (228 件)、倦怠感 (141 件)、掻痒症(131件)であった。一方、3人の患者において入院を必要とする有害事象(発熱、間質性肺炎、腹痛)が発生したが、いずれも免疫細胞療法との関連性は弱く、原疾患あるいは併用治療による影響であると考察した。その結果、悪性腫瘍に対する免疫細胞療法は重篤な有害事象のない安全な治療法であると考えられた。
対象部位 がん Pubmed ID 37486281
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、ガンマ・デルタT細胞療法、NK細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 81
タイトル Efficacy of Adjuvant Immune-cell Therapy Combined With Systemic Therapy for Solid Tumors
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学、LSI札幌クリニック
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (42・8/4179-4187/2022)
論文の内容(要約) 瀬田クリニックグループで術後補助療法として免疫細胞治療を実施した固形がん(肺がん、胃がん、膵がん、大腸がん、乳がん)141例を対象に、予後に関連する因子(臨床背景因子、治療法など)について、全生存期間および無病生存期間と、年齢、性別、パフォーマンスステータススコア、臨床病期、治療法などのさまざまな臨床因子との相関関係を調査した。その結果、免疫細胞治療開始時のパフォーマンスステータス(PS)スコアが0なことが良好な予後因子 であることが明らかになった。術後補助免疫細胞治療を他の全身療法と組み合わせると、固形腫瘍患者の延命効果が得られる可能性がある。
対象部位 固形がん Pubmed ID 35896218
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 79
タイトル Prognostic Factors for Advanced/Recurrent Breast Cancer Treated With Immune-cell Therapy
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (41・8/4133-4141/2021)
論文の内容(要約) 進行・再発乳がんに対して、標準治療と併用して免疫細胞治療を実施した127名の症例を対象に、免疫細胞治療の治療効果について全生存期間をレトロスペクティブに調査した。
進行・再発乳がんでは、パフォーマンスステータス(PS)スコアが0、抗がん剤治療歴がなく、手術を併用した症例で予後良好であり、また、ホルモン受容体陽性、HER2陰性のケースでは肝転移の非存在が予後良好あることが証明された。
進行・再発乳がん患者において免疫細胞療法と他の療法を組み合わせることにより、生存期間の延長が得られる可能性がある。
対象部位 乳がん Pubmed ID 34281884
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 78
タイトル Esophageal cancer responsive to the combination of immune cell therapy and low-dose nivolumab: two case reports
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニック東京、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座、日本大学
掲載論文(巻・号/ページ/年) Journal of Medical Case Reports (15, Article number: 191/2021)
論文の内容(要約) 免疫チェックポイント阻害剤によって、がん患者の抗腫瘍活性が誘導される。しかし、免疫チェックポイント阻害剤に対する臨床反応は、リンパ球の数、PD-L1 の発現、遺伝子変異量などの患者の免疫学的状態により左右され、治療効果は限定的である。この研究では、免疫細胞治療と低用量の免疫チェックポイント阻害剤、ニボルマブの組み合わせで進行性食道がん患者2人の治療に成功した。
免疫細胞治療と低容量の免疫チェックポイント阻害剤の組み合わせは、進行性食道がんの治療戦略となり得る可能性がある。
対象部位 食道がん Pubmed ID 33827668
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 77
タイトル Effect of adoptive T-cell immunotherapy on immunological parameters and prognosis in patients with advanced pancreatic cancer.
著者 熊井 達男(金沢大学)、他
参加施設 金沢大学、金沢先進医学センター、瀬田クリニック東京、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cytotherapy(23・2/137-145/2020)
論文の内容(要約) 切除不能膵癌に対して実施したアルファ・ベータT細胞療法の治療効果について、治療前後の血液中の免疫細胞の解析、予後について解析した。過去の化学療法単独での治療例に比較して、生存期間が延長し予後が改善された。また、治療によりCD8+T細胞の増加など免疫細胞の変化が観察された。
対象部位 膵臓がん Pubmed ID 32907781
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 76
タイトル Changes in Immunological Status in Patients With Metastatic Colorectal Cancer Treated With First-line Chemoimmunotherapy
著者 山田 哲平(福岡大学医学部消化器外科学講座)、他
参加施設 福岡大学、福岡メディカルクリニック、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(40・8/4763-4771/2020)
論文の内容(要約) 転移性直腸大腸がん第1選択の化学免疫療法に免疫細胞治療を併用した際の治療効果と安全性を調査した。化学免疫療法は、さまざまな悪性腫瘍に対する有望な治療法である。32例の転移性直腸大腸がん患者に初回の化学療法とベバシツマブとアルファ・ベータT細胞療法の併用治療を行い治療効果と安全性を調査した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められず、奏効率と制御率はそれぞれ 68.8% と 87.5% であった。さらに、無増悪生存期間および全生存期間の中央値は、14.2 か月および 35.3 か月であった。進行大腸がんでは初回の化学療法に免疫細胞治療を併用することが有用であるだろう。
対象部位 大腸がん Pubmed ID 32727803
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 75
タイトル Adoptive Immune-Cell Therapy for the Treatment of Neuroendocrine Carcinoma of the Uterine Cervix
著者 後藤 重則(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座、順天堂大学、聖マリアンナ医科大学
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(40・8/4741-4748/2020)
論文の内容(要約) 子宮頸部の神経内分泌がんは子宮頸がんの5%未満の珍しいがんのために標準化された治療法が確立されておらず、その予後は一般的な子宮頸がんと比較して悪く3年以上の生存例は少なく、極めて予後が不良と報告されている。瀬田クリニックグループを受診した17例の子宮頸部神経内分泌がんに対して実施した免疫細胞治療の効果を生存期間や長期予後の点から調査した。
免疫細胞治療を行うことにより予後が改善され、また、肝、脳などへの遠隔転移を生じた複数のケースにおいても長期の無再発生存を認めた。
対象部位 子宮頚部(神経内分泌がん) Pubmed ID 32727800
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 74
タイトル Prognostic Factors for Endometrial and Cervical Cancers of Uterus Treated With Immune-cell Therapy: A Retrospective Study
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座、福岡メディカルクリニック、北大阪メディカルクリニック
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (40・8/4729-4740/2020)
論文の内容(要約) 進行・再発子宮がん(子宮体がん、子宮頚がん)に対して標準治療に併用で実施した免疫細胞治療の効果を生存期間から調査した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められず、子宮体がんでは化学療法の前治療歴がない症例、子宮頚がんでは肝転移あるいは肺転移がない症例で予後が改善された。免疫細胞治療と他の治療法を組み合わせることで子宮がん患者の延命効果が得られる可能性がある。
対象部位 子宮(子宮体癌、子宮頚癌) Pubmed ID 32727799
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 73
タイトル Effects of adaptive immune cell therapy on the immune cell profile in patients with advanced gastric cancer
著者 三浦 雅(金沢大学)、他
参加施設 金沢大学、金沢先進医学センター、瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cancer Medicine (9・14/4907-4917/2020)
論文の内容(要約) 進行胃がんに対して実施したアルファ・ベータT細胞療法後に生じる免疫細胞の変動と予後について調査した。
アルファ・ベータT細胞療法によってヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御性T細胞の比率が変化し、免疫細胞のプロファイルは治療後に大きく変化した。
CD4+ ヘルパー T 細胞の頻度は減少したが、CD8+ キラー T 細胞の頻度は増加した。アルファ・ベータT細胞療法が患者の免疫細胞プロファイルを変化させ、予後の改善に役立つ可能性があることが示された。
対象部位 胃がん Pubmed ID 32529780
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 72
タイトル Identification of prognostic factors for γδT cell immunotherapy in patients with solid tumor
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座、金沢先進医学センター、金沢大学
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cytotherapy(22・6/329-336/2020)
論文の内容(要約) 固形がん患者を対象に、標準療法に併用もしくは単独で実施したガンマ・デルタT 細胞治療の効果と予後をレトロスペクティブに調査した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められず、抗腫瘍効果として安定(SD)あるいは部分奏効(PR)症例では、進行(PD)症例よりも予後が良好であることが明らかになった。FCM(フローサイトメトリー)検査において治療前の高いVγ9/γδT 比が、ガンマ・デルタT細胞療法の良好な予後因子であることが判明した。ガンマ・デルタT細胞療法は固形がん患者の生存期間を延長する可能性がある。
対象部位 固形がん Pubmed ID 32303429
免疫細胞治療の種類 ガンマ・デルタT細胞療法
No 71
タイトル Prognostic Factors for Colorectal Cancer Patients Treated With Combination of Immune-cell Therapy and First-line Chemotherapy: A Retrospective Study
著者 瀧本 理修(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (39・8/4525-4532/2019)
論文の内容(要約) 進行・再発大腸がんに対して、初回化学療法と併用して免疫細胞療法を実施した症例を対象に、免疫細胞治療の治療効果を全生存期間に関してレトロスペクティブに調査した。
198人の患者について、 全生存期間とさまざまな臨床因子の間の相関関係を調査した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められなかった。パフォーマンスステータス(PS)スコア0、ベバシズマブおよびカペシタビンを含む化学療法に免疫細胞治療を受けた患者の予後が改善され、生存期間の延長が得られることが示された。良好なPSの患者において、ベバシズマブおよびカペシタビンを含む化学療法と免疫細胞治療の併用を初回治療とすることで生存期間の延長が得られる可能性がある。
対象部位 大腸がん Pubmed ID 31366555
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 70
タイトル Significant clinical response of advanced colorectal cancer to combination therapy involving capecitabine and adoptive cell transfer therapy: a case report
著者 Shuchun Li, Junjun Ma, Xizhou Hong, Minhua Zheng, Shigenori Goto, Rishu Takimoto,Takashi Kamigaki, Lu Zang
参加施設
掲載論文(巻・号/ページ/年) Translational Cancer Research(8・2/693-698/2019)
論文の内容(要約) ステージIVの結腸直腸がんに対し、カペシタビンと免疫細胞治療(アルファ・ベータT細胞療法とNK細胞療法)を併用し、完全奏効(CR)となった症例について報告した。
2017年2月に腹腔鏡下低位前方切除術と左肝転移性癌 切除術を受け、カペシタビンと免疫細胞治療を併用したところ、バイオマーカーであるCEAは明らかに低下し、4回の治療後に正常範囲(<5 ng / mL)に戻った。その後、画像診断で完全奏効(CR)が観察され、19か月のフォローアップでも再発も合併症もなく、免疫細胞治療とカペシタビンの併用療法は、合併症の少ない進行性大腸がんの治療法となる可能性がある。
対象部位 大腸がん Pubmed ID
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、NK細胞療法
No 67
タイトル Prognostic Factors for Pancreatic Cancer Patients Treated with Immune-cell Therapy
著者 牧田 香理(瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (38・7/4353-4360/2018)
論文の内容(要約) 免疫細胞治療を受けた進行・再発あるいは治癒切除後の膵臓がん1,040人を対象に、全生存期間と、性別、年齢、パフォーマンスステータス、遠隔転移、化学療法、放射線療法、免疫細胞治療の種類などとの相関関係を調査した。
免疫細胞治療に関連する重篤な有害事象は認められなかった。全身状態が良い患者、化学療法あるいは放射線治療を併用した場合に生存が延長した。さらに、アルファ・ベータT細胞療法と樹状細胞ワクチンの併用は、進行・再発膵臓がん患者に延命効果をもたらした。
対象部位 膵臓がん Pubmed ID 29970573
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 66
タイトル Comprehensive immunotherapy combined with intratumoral injection of zoledronate-pulsed dendritic cells, intravenous adoptive activated T lymphocyte and gemcitabine in unresectable locally advanced pancreatic carcinoma: a phase I/II trial
著者 廣岡 芳樹(名古屋大学 光学医療診療部)、他
参加施設 名古屋大学、順天堂大学次世代細胞・免疫治療学講座、瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) Oncotarget (5・9(2)/2838-2847/2017)
論文の内容(要約) 手術不能局所進行膵がんに対する標準化学療法を併用した超音波内視鏡ガイド下での樹状細胞局所投与およびアルファ・ベータT細胞治療の実行可能性、安全性や有効性を調査した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められなかった。15 人の患者のうち 7 人は腫瘍は安定(SD)を示し、ほとんどの患者は長期的な効果を示した。15 人の患者の全生存期間の中央値と無増悪生存期間の中央値は、それぞれ 12.0 か月と 5.5 か月であった。樹状細胞ワクチンの局所投与、アルファ・ベータT細胞療法およびゲムシタビンを使用した包括的な免疫療法は、局所進行膵臓がんに対して相乗的に治療効果を示す可能性がある。
対象部位 膵臓がん Pubmed ID 29416816
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 65
タイトル Prospective pilot study of adoptive immunotherapy with autologous αβT cells for five cases of advanced and/or recurrent esophageal squamous cell carcinoma.
著者 名波 竜規 (東邦大学医療センター 大森病院 消化器センター 外科)、他
参加施設 東邦大学、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Esophagus(14・4/303–308/2017)
論文の内容(要約) 進行食道がんを対象に、アルファ・ベータT細胞療法の安全性と有効性について評価・検証した。
治療に関連する有害事象は認めず、奏効率や生存期間において臨床的有効例が得られた。長期生存例では、アルファ・ベータT細胞療法開始後の腫瘍マーカーの維持および末梢血中のリンパ球数の増加等が確認された。
対象部位 食道がん Pubmed ID
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 64
タイトル Systemic Intravenous Adoptive Transfer of Autologous Lymphokine-activated αβ T-Cells Improves Temozolomide-induced Lymphopenia in Patients with Glioma
著者 金村 米博 (国立病院機構 大阪医療センター 再生医療研究室)、他
参加施設 国立病院機構 大阪医療センター、関西医科大学、兵庫医科大学、関西労災病院、森内脳神経クリニック、高槻病院、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(37・7/3921-3932/2017)
論文の内容(要約) 悪性脳腫瘍を対象に、標準療法に免疫細胞治療を併用したときの安全性と有効性について評価・検証した。
アルファ・ベータT細胞療法に関連する重篤な有害事象は認められなかった。併用によって標準療法単独に対する一定の上乗せ効果が確認され、また、患者末梢血中のリンパ球の増加等を認めた。
対象部位 悪性脳腫瘍 Pubmed ID 28668896
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 63
タイトル Clinical Study on the Medical Value of Combination Therapy Involving Adoptive Immunotherapy and Chemotherapy for Stage IV Colorectal Cancer (COMVI Study)
著者 吉田 陽一郎 (福岡大学 医学部外科学講座 消化器外科)、他
参加施設 福岡大学、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(37・7/3941-3946/2017)
論文の内容(要約) ステージⅣ大腸がんに対する初回治療としての化学療法に免疫細胞治療を併用したときの安全性と有効性について評価・検証した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められず、高い抗腫瘍効果(奏効率および病勢コントロール率)が確認された。
対象部位 大腸がん Pubmed ID 28668898
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 62
タイトル Hepatectomy for Liver Metastases of Colorectal Cancer After Adoptive Chemoimmunotherapy Using Activated αβ T-cells
著者 石井 文規 (福岡大学 医学部 外科学講座 消化器外科)、他
参加施設 福岡大学、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(37・7/3933-3939/2017)
論文の内容(要約) 化学療法と免疫細胞治療の併用治療(免疫化学療法)後のステージⅣの大腸がん肝転移患者を対象に、肝切除術の安全性と有効性について調査した。
免疫化学療法に関連する重篤な有害事象、および肝切除術後の重篤な合併症は確認されず、化学免疫療法後の肝切除術は安全に施行可能であった。免疫化学療法により高い奏効率を認め、5例中1例は完全寛解を示した。また、肝切除後の再発に対する予防効果の可能性がある。免疫化学療法後に切除した肝腫瘍を解析した結果、多くの腫瘍内浸潤リンパ球が観察され、そのほとんどがT細胞であった。
対象部位 大腸がん Pubmed ID 28668897
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 61
タイトル Efficacy of Adoptive Immune-cell Therapy in Patients with Advanced Gastric Cancer: A Retrospective Study
著者 瀧本 理修 (瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(37・7/3947-3954/2017)
論文の内容(要約) ステージⅣの胃がん、242人を対象に、免疫細胞治療の治療効果を生存期間から調査した。
免疫細胞治療を受けた患者では、過去に実施した治療(ヒストリカルコントロール)に比べ高い生存率を認めた。また、前治療として手術を受けている患者では予後が良好であった。重篤な有害事象は観察されなかった。免疫細胞治療は、進行性胃がん患者の生存期間を延長する可能性がある。
対象部位 胃がん Pubmed ID 28668899
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、ガンマ・デルタT細胞療法、NK細胞療法、CTL療法、樹状細胞ワクチン
No 56
タイトル Adoptive Chemoimmunotherapy Using Activated αβ T Cells for Stage IV Colorectal Cancer.
著者 吉田 陽一郎 (福岡大学 医学部外科学講座 消化器外科)、他
参加施設 福岡大学、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research (36・7/3741-3746/2016)
論文の内容(要約) ステージⅣ大腸がんに対する初回治療としての化学療法に免疫細胞治療を併用したときの安全性と有効性について評価・検証した。
治療に関連する重篤な有害事象は認められず、高い抗腫瘍効果(奏効率および病勢コントロール率)が得られた。
対象部位 大腸がん Pubmed ID 27354648
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 50
タイトル Improvement of Impaired Immunological Status of Patients with Various Types of Advanced Cancers by Autologous Immune Cell Therapy.
著者 神垣 隆 (瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(35・8/4535-4543/2015)
論文の内容(要約) 各種進行固形癌を対象に、免疫細胞治療による体内免疫状態への影響を評価・検証した。
免疫細胞治療前は、多くの悪性腫瘍患者において免疫状態の異常が確認されたが、エフェクター細胞(アルファ・ベータT細胞、ガンマ・デルタT細胞など)の投与により、これらの異常が回復する傾向が確認された。さらに、樹状細胞ワクチン前にアルファ・ベータT細胞療法を実施することで、免疫抑制因子が減少することが確認された。
対象部位 悪性腫瘍 Pubmed ID 26168498
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、ガンマ・デルタT細胞療法、NK細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 47
タイトル Prospective Evaluation of Safety of Immune-cell Therapy for Patients with Various Types of Advanced Cancer.
著者 神垣 隆 (瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(34・8/4601-4607/2014)
論文の内容(要約) 各種悪性腫瘍を対象とした免疫細胞治療について、副作用の種類、頻度、発生時期、安全性を調査した。
免疫細胞治療との関連性が否定できない有害事象が確認されたが、その大半は非重篤なものであり、安全に実施可能であった。
対象部位 悪性腫瘍 Pubmed ID 25075106
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、ガンマ・デルタT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 44
タイトル Impaired and imbalanced cellular immunological status assessed in advanced cancer patients and restoration of the T cell immune status by adoptive T-cell immunotherapy.
著者 野口 敦崇 (瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) International Immunopharmacology(18・1/90-97/2014)
論文の内容(要約) 悪性腫瘍患者と健常人の体内免疫状態の比較、および免疫細胞治療が悪性腫瘍患者の体内免疫状態へ与える影響について調査した。
健常人と比べ、悪性腫瘍患者では末梢血中の免疫のバランスが崩れその機能が低下しているが、アルファ・ベータT細胞療法によりこれらのバランスや機能を回復させることができた。
対象部位 悪性腫瘍 Pubmed ID 24269583
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 40
タイトル Immunotherapy of Autologous Tumor Lysate-loaded Dendritic Cell Vaccines by a Closed-flow Electroporation System for Solid Tumors.
著者 神垣 隆 (瀬田クリニックグループ)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) Anticancer Research(33・7/2971-2976/2013)
論文の内容(要約) エレクロトポレーション法による、腫瘍ライセートを用いた樹状細胞ワクチンの実現可能性および各種固形がんに対する安全性と有効性を評価・検証した。
治療に関する有害事象が確認されたが、いずれも軽微であり安全に実施可能であった。また、複数の患者において抗腫瘍効果が確認され、その多くで免疫学的反応性も確認された。
対象部位 悪性腫瘍 Pubmed ID 23780988
免疫細胞治療の種類 樹状細胞ワクチン
No 37
タイトル Extended survival observed in adoptive activated T lymphocyte immunotherapy for advanced lung cancer: results of a multicenter historical cohort study.
著者 岩井 和郎(医療法人社団滉志会 臨床研究顧問)、他
参加施設 肺がん研究会(十字病院、慶應義塾大学病院、社会保険中央病院(現:東京山手メディカルセンター)、JR東京総合病院、厚生年金病院(現:東京新宿メディカルセンター)、新山手病院、瀬田クリニックグループ)
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cancer Immunology, Immunotherapy(61・10/1781-1790/2012)
論文の内容(要約) 非小細胞肺がんを対象に、通常診療を実施した患者と、通常診療に免疫細胞治療を併用した患者における全生存期間を治療法別に比較し、免疫細胞治療の上乗せ効果(生存期間の延長)を評価・検証した。
免疫細胞治療の併用により、一定の治療効果の上乗せが確認された。
対象部位 肺がん Pubmed ID 22422103
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法
No 36
タイトル Immuno-cell therapy with antecedent surgery has superior actuarial survival to immuno-cell therapy without antecedent surgery for advanced cancers.
著者 進藤 剛毅 (メディトピア沼津内科クリニック)、他
参加施設 メディトピア沼津内科クリニック、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cancer Immunology, Immunotherapy(6・10/1397–1403/2011)
論文の内容(要約) アルファ・ベータT細胞療法および/または樹状細胞ワクチンを受けたことのある進行がん患者の臨床的有効性を評価・検証した。
免疫細胞治療前に手術を受けた患者のうち8.7%(2/23人)が完全寛解(CR)を示し、65%(15/23人)が部分奏効(PR)または病勢安定(SD)を示した。 先行で手術を受けなかった患者については、CRはなく、46%(7/15例)がPRまたはSDの延長を示した。
対象部位 悪性腫瘍 Pubmed ID 21638124
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン
No 35
タイトル Zoledronate-activated Vγ9γδ T cell-based immunotherapy is feasible and restores the impairment of γδ T cells in patients with solid tumors.
著者 野口 敦崇 (瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット)、他
参加施設 瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) Cytotherapy(13・1/92-7/2011)
論文の内容(要約) 各種固形癌に対するゾレドロン酸活性化ガンマ・デルタT細胞療法の安全性、実施可能性、免疫学的反応性、有効性を評価・検証した。
治療に関連する重篤な有害事象は確認されなかった。前治療や併用治療が細胞培養に与える影響について検証した結果、アミノビスフォスフォネート製剤や化学療法によって細胞増殖が抑制されるが、これらの治療を行った患者でも細胞培養が可能であることが確認された。また、健常人と比べ、悪性腫瘍患者では末梢血中のガンマ・デルタT細胞が少ない傾向にあるが、ガンマ・デルタT細胞療法によってその数・比率が増加することが確認された。
対象部位 悪性腫瘍 Pubmed ID 20831354
免疫細胞治療の種類 ガンマ・デルタT細胞療法
No 33
タイトル A phase I study of adoptive immunotherapy for recurrent non-small-cell lung cancer patients with autologous gammadelta T cells.
著者 中島 淳(東京大学大学院医学系研究科 呼吸器外科)、他
参加施設 東京大学、瀬田クリニックグループ
掲載論文(巻・号/ページ/年) European Journal of Cardio-thoracic Surgery(37/1191-1197/2010)
論文の内容(要約) 非小細胞肺がんを対象に、ガンマ・デルタT細胞療法を実施した際の安全性と有効性について評価した。
ガンマ・デルタT細胞療法との関連が疑われる有害事象は認められず、10名中3名で病勢安定(SD)を示し、6名が生存中であった。
対象部位 肺がん Pubmed ID 20137969
免疫細胞治療の種類 ガンマ・デルタT細胞療法
No 28
タイトル Clinical and immunological evaluation of zoledronate-activated Vgamma9gammadelta T-cell-based immunotherapy for patients with multiple myeloma.
著者 阿部 有(日本赤十字社医療センター 血液内科)、他
参加施設 日本赤十字社医療センター、クイーンズランド大学、瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) Experimental Hematolog(37・8/956-968/2009)
論文の内容(要約) 多発性骨髄腫を対象に、ゾレドロン酸活性化ガンマ・デルタT細胞療法の安全性、有効性、免疫学的反応性を評価・検証した。
治療に関連する重篤な有害事象は確認されず、有効性については複数の症例で血清Mタンパク値の安定を認めた。ガンマ・デルタT細胞療法開始後、患者の末梢血や骨髄中でガンマ・デルタT細胞の増加を認め、抗腫瘍免疫系が長期にわたり誘導されることが確認された。
対象部位 多発性骨髄腫 Pubmed ID 19409955
免疫細胞治療の種類 ガンマ・デルタT細胞療法
No 27
タイトル A combination therapy of gemcitabine with immunotherapy for patients with inoperable locally advanced pancreatic cancer.
著者 廣岡 芳樹(名古屋大学 光学医療診療部)、他
参加施設 名古屋大学、瀬田クリニックグループ、株式会社メディネット
掲載論文(巻・号/ページ/年) Pancreas(38・3/69-74/2009)
論文の内容(要約) 切除不能膵がんを対象に、抗原未感作の未熟樹状細胞の腫瘍局所内投与とアルファ・ベータT細胞療法および化学療法の静脈内投与の併用治療を実施し、安全性、有効性、免疫学的反応性を調査した。
免疫細胞治療に関連する重篤な有害事象は認められなかった。奏効率・生存期間において有効性を延長し、また、免疫学的解析の結果、体内で腫瘍特異的なキラーT細胞が増加する可能性がある。
対象部位 膵がん Pubmed ID 19276867
免疫細胞治療の種類 アルファ・ベータT細胞療法、樹状細胞ワクチン

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