当院のがん免疫療法(免疫細胞治療)で
初めにお伝えしたいこと
当院はがんの免疫療法(免疫細胞治療)を提供する専門医療機関です。1999年から24年にわたる実績と23,400名を超える治療経験をもとに、標準治療にも携わってきたがんの専門医が患者さん一人ひとりに最適な免疫細胞治療を提供します。
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次回開催日が決まり次第、ご案内致します。
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- 2024年12月9日
- TV放送のお知らせ 12/8(日)BS朝日
- 2024年11月11日
- (当院連携医療機関)TV出演のお知らせ 11/16(土)北海道テレビ(全4回)
- 2024年3月15日
- TV放送のお知らせ 3/23(土)BS朝日
瀬田クリニック東京について
瀬田クリニック東京
がん免疫療法(免疫細胞治療)とは
がん免疫療法(免疫細胞治療)のしくみ
がん免疫療法(免疫細胞治療)とは、わたしたちの身体のなかでがん細胞やウイルスなどの異物と闘ってくれる免疫細胞を患者さんの血液から取り出し、人工的に数を増やしたり、効率的にがんを攻撃するよう教育してから再び体内へ戻すことで、免疫の力でがんを攻撃する治療法です。現在、標準治療とよばれている三大療法(手術、抗がん剤、放射線治療)はいずれも、外部からの力でがん細胞を排除しようとするもので、正常細胞も傷を受けたり死んだりすることがあり、それが副作用として現れる場合があります。一方、がん免疫療法(免疫細胞治療)は患者さんがもともと体内に有している免疫細胞を培養・加工してがんを攻撃する点から、大きな副作用はなく、また三大療法と組み合わせて行うこともできます。
最近では、三大療法の効果が、患者さん本人の免疫状態によって大きく左右されることも分かってきており、免疫療法は三大療法の効果を高めることも期待されます。(免疫細胞治療とは-自分自身の免疫細胞でがんを攻撃)
免疫のしくみについて
私たちの体には、ウイルスや細菌などの異物を敵とみなし攻撃・排除する「免疫」のシステムが備わっています。がん細胞などの異常細胞を排除する役割を担っているのが、リンパ球などの免疫細胞です。この免疫のシステムを構成しているのはさまざまな免疫細胞で、敵を直接攻撃する免疫細胞、敵を見つけ攻撃を指示する免疫細胞、攻撃の武器を作る免疫細胞など、それぞれ異なった役割を持つ免疫細胞が、互いに協力し合い身体を守っています。しかし、体内に生じた異常な細胞が免疫システムの監視を潜りぬけて分裂、増殖していくと、がんとなって発症してしまいます。がん細胞の中には免疫細胞の増殖や攻撃を抑制する力を持っているものもあり、一度発症したがんを免疫細胞の力で抑え込むのは難しくなります。そこで考えられたのが、免疫の機能を強化することでがん細胞を抑え込む免疫療法です。
がん免疫療法(免疫細胞治療)の副作用について
がん免疫療法(免疫細胞治療)は自身の免疫細胞を治療に用いるので、軽い発熱等を除けば副作用がほとんどなく、身体への負担がほとんどないことが最大の特徴です。副作用が少ないため、生活の質、いわゆるQOL(=Quarity of Life)を維持しながら治療を続けることも可能です。(免疫療法の特徴について)
現在の治療と免疫療法の併用について
免疫療法は、手術や放射線療法、化学療法など他の治療と併用して受けることができます。また、組み合わせ方によって治療の相乗効果も期待できます。また、これまでの研究から、免疫療法により患者さん自身の免疫力を高めることにより、治療全体の効果向上が期待されます。免疫療法は、標準療法の基盤となるべき治療法としても期待されています。(免疫療法の特徴について)
治療が適用になる方
がん免疫療法(免疫細胞治療)は体への負担が軽い治療ですので、初期段階の方はもちろん、進行がん・再発がんの方も受診可能です。また、一部の血液系がんを除き、ほとんどのがん種に適応できます(治療の種類によっても異なるので、詳しくはお問い合わせください)。
ただ、より良い効果を期待するためには、できるだけ早い時期からの治療をおすすめします。また、手術後に、再発を予防する目的で受診される方も増えています。(免疫療法の対象となる方)
治療効果について
瀬田クリニックグループで治療を行った患者さんのうち、画像での病変比較が可能だった肺、胃、大腸、肝、膵、乳、子宮、卵巣の1,198症例について治療効果をまとめたところ、およそ半数の患者さんで、がんが縮小、あるいは一定期間がんの進行を抑えられたという治療効果が読み取れました。詳しい治療効果については以下リンクをご覧ください。
再発予防効果について
がん免疫療法(免疫細胞治療)は、手術で取りきれずに残ってしまうがん細胞や、事前検査で発見できず再発の原因となってしまう微小ながん細胞に対しても、全身的に作用します。よって、免疫療法(免疫細胞治療)は再発予防には特に適していると考えられます。
手術後の再発予防治療としては化学療法が用いられることが多いですが、免疫機能の低下など副作用の問題が生じてきます。免疫療法(免疫細胞治療)は、そういった副作用の心配をほとんどせずに、再発予防効果が期待できます。 実際、千葉県がんセンターなどの研究により、術後に免疫療法(免疫細胞治療)を行うことで再発が減少し、生存率が高まったという結果が、海外の権威ある学術誌に報告(Cancer Immunol Immunother(2014)、Lancet(2000)、Cancer(1997))されています。(※)
免疫療法の歴史
免疫療法の研究の歴史は、1980年代まで遡ります。
米国国立がん研究所(NCI)の外科部長だったローゼンバーグ博士が、体外へ取り出した患者さんの血液に、免疫細胞どうしが連絡を取り合うのに使っている物質を加えてから患者さんに戻す治療法を開発、悪性黒色腫という難治がんの患者さんで良好な結果が出たことから、免疫細胞を用いたがん治療が一気に世界中の注目を集めるようになりました。
それ以来、免疫ががんに対してどうやったら働くようになるのか各国で盛んに研究が行われ、免疫を担うさまざまな免疫細胞のはたらきが判明し、それぞれの細胞の培養方法が確立していきました。(免疫細胞治療とは)
瀬田クリニック東京の
免疫治療の特徴
当院では、経験豊富ながん治療のエキスパートが診察にあたります。そして患者さんのがんの性質、状態、さらには現在受けている治療の状況や経過などを総合的に判断して、お一人おひとりにあった治療法(個別化がん免疫療法)を選択しています。
個別化がん免疫療法とは
患者さんの免疫機能やがん細胞の免疫的特性を診断して、複数の免疫療法の中から個別にもっとも適切な治療を選択することを個別化医療と言います。
個別化がん免疫療法のための検査について
当院はがん細胞の遺伝子検査(全ゲノム解析)を含め、さまざまな検査を行います。
- 免疫機能検査
- HLA検査
- 遺伝子検査(全ゲノム解析)
- 免疫組織化学染色検査
最適な治療法の選択を行うために
当院には複数の免疫細胞療法があります。
患者さんごとに検査を行い、患者さんの体質や状況によって治療法を選択していきます。
治療法選択のためのディシジョンツリー
免疫細胞治療の流れ
免疫療法は、治療の種類にもよりますが基本的には2週間おきに採血と点滴を繰り返す治療となります。よって、入院される必要はなく、通院での治療が可能です。ただし、あまりに症状が重篤な場合は、通院による負担が病状の悪化に繋がる恐れがありますので、ご相談ください。
治療開始前の検査の実施
当院には複数の治療法があります。どの治療法が患者さんに適しているのか、事前に検査をします。
がん細胞の性質を見る検査
免疫組織化学染色検査
免疫細胞の状態を見る検査
免疫機能検査 / HLA検査
検査の詳細についてはこちらをごらんください。
治療の流れ
診察後に検査を行い治療方針を決めます。治療に同意をいただいたうえで治療開始(採血)となります。
採血後は細胞加工センターへ血液が送られ培養を行います。
約2週間培養された血液は増殖・活性化された免疫細胞となり、患者さんへ点滴投与されます。
治療終了後
1クール終了後に医師と治療効果の確認をします。
瀬田クリニック通信
がん治療・免疫細胞療法
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