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抗がん剤を使わない治療法はある?メリットやデメリットを解説

投稿日:2025年1月24日

更新日:2025年1月24日

がん治療にはさまざまな種類があります。一般的によく知られている治療法の一つは抗がん剤治療ですが、抗がん剤を使用しない治療法も存在します。中でも注目を集めている治療法の一つが免疫細胞治療です。免疫細胞治療は副作用のリスクが比較的低く、幅広い患者さんに適用できることが特徴です。

本記事では、抗がん剤治療について説明した上で、抗がん剤治療のデメリットや抗がん剤を使わない治療法、治療の選択基準などを解説しています。

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抗がん剤治療とは

抗がん剤とは、がん細胞の増殖を抑える薬のことです。抗がん剤を使った治療法が抗がん剤治療であり、化学療法とも呼ばれています。

抗がん剤は、点滴によって投与されることが一般的です。手術療法や放射線療法が特定の部位に行う治療であるのに対して、抗がん剤治療は全身への効果が期待できるため、がんが転移している場合や、転移を防ぎたい場合に広く用いられています。

抗がん剤治療は単独で行われることもありますが、より効果的な治療のために他の治療法と組み合わせた「集学的治療」が選択されるケースも少なくありません。がんの種類や進行状態に応じて、治療法が選択されます。

抗がん剤は細胞障害性抗がん薬とも呼ばれており、細胞が増殖する仕組みの一部を妨げることで効果を発揮します。ただし、この作用はがん細胞に限らず、正常に増殖している細胞にも影響を与えるため、副作用が出やすいことが特徴です。

抗がん剤以外の薬物療法

前述のように、抗がん剤治療は化学療法とも呼ばれます。この化学療法は薬物療法の一つであり、薬物療法には次のような種類があります。

  • ●分子標的治療
  • ●ホルモン療法(内分泌療法)

分子標的治療について

がん細胞には、正常細胞にはない特徴があります。このがん細胞が持つ特徴を分子レベルで捉え、標的にする薬剤による治療が分子標的治療です。具体的には、がんの増殖に関わるタンパク質や、がんを攻撃する免疫に関係するタンパク質などをターゲットにします。

分子標的治療の際は、切除したがん組織から遺伝子変異や特定タンパク質を調べられる生検組織診断を基に、どのような薬剤が有効なのかをある程度予測できます。

分子標的治療の副作用は、発熱、吐き気、寒気などが一般的です。しかし、まれに次のような副作用が現れることもあります(※)。

副作用 症状や特徴
インフュージョンリアクション
  • ●発熱や血圧低下、アナフィラキシーショックなどが起きる
  • ●治療開始から24時間以内に起きやすい
間質性肺炎
  • ●息切れしたり咳が出たりする
  • ●症状が進行すると日常生活が困難になる

※参照:国立研究開発法人国立がん研究センター.「薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る」.P10
https://ganjoho.jp/public/qa_links/book/public/pdf/31_139-149.pdf ,(参照2024-10-31).

ホルモン療法(内分泌療法)

ホルモン療法(内分泌療法)とは、ホルモンの影響を受けて細胞が増殖する、次のようながんに用いられる薬剤です。

  • ●乳がん
  • ●子宮体がん
  • ●卵巣がん
  • ●前立腺がん

ホルモン療法では、ホルモンの分泌や働きに作用することでがんを攻撃します。

ホルモン療法の副作用は、ほてりやむくみ、体重増加などです。ホルモン療法は治療期間が長期に及ぶ傾向があるため、事前にどのような副作用があるのかを確認しておきましょう。

抗がん剤治療のデメリット

抗がん剤治療の主なデメリットは次の通りです。

  • ●副作用が現れる可能性がある
  • ●精神的な負担がある

以下で詳しく説明します。

副作用が現れる可能性がある

抗がん剤治療のデメリットの一つが、さまざまな副作用が起こることです。どのような副作用が現れるかは治療に用いる薬剤によって異なります。また副作用の症状は個人差や病歴などによっても異なるため、不安な症状などがあれば担当医に相談しましょう。主な副作用は次の通りです(※)。

副作用 症状や特徴
アレルギー反応
  • ●発疹やかゆみ
  • ●悪化すると血圧低下や不整脈、呼吸困難が起きる
  • ●抗がん剤治療を始めたときに起こりやすい
骨髄抑制
  • ●白血球や赤血球、血小板などが減少する
  • ●感染症のリスクが増加する
  • ●抗がん剤治療の1~2週間後に影響が出やすい
出血傾向
  • ●血小板の減少によって出血しやすくなる
  • ●症状が著しい場合、脳出血や消化管出血を起こしやすい
貧血
  • ●赤血球の減少や消化管からの出血などによって貧血を起こす可能性がある
  • ●症状が重い場合は輸血によって治療される
脱毛
  • ●毛の根元にある細胞が化学療法の影響を受け、抜け毛が起きる
  • ●頭皮に痛みやかゆみが生じることもある
下痢や便秘
  • ●腸の粘膜や神経に影響が及び、下痢や便秘を起こす
  • ●下痢であれば消化の良い食べ物を、便秘であれば多めの水分を取る

※参照:国立研究開発法人国立がん研究センター.「薬物療法(抗がん剤治療)のことを知る」.P5-9
https://ganjoho.jp/public/qa_links/book/public/pdf/31_139-149.pdf ,(参照2024-10-31).

精神的な負担がある

抗がん剤治療のもう一つのデメリットが精神的な負担です。がんの進行に伴う食欲不振や痛みといった身体的な症状に加え、抗がん剤による脱毛やむくみなどの副作用が重なることで、多くの患者さんが心理的な苦痛を経験しています。

精神的な負担が大きくなると、うつ病を発症する人もいます。厚生労働省の発表によれば、がんの患者さんに見られるうつ病の有病率は3~10%です(※)。

抗がん剤治療による見た目の変化や治療費などの経済的な負担等、療養生活を送る上ではさまざまな不安が生まれるでしょう。このような不安に対して、チーム医療としてサポートする体制も整えられています。精神的な負担が大きいときには、自身の担当医はもちろんのこと、病院の看護師や相談員、全国のがん相談支援センターに相談してみましょう。

明智龍男.「がん患者のうつ病・うつ状態」.現代医学69巻2号, 2022,
https://www.aichi.med.or.jp/webcms/wp-content/uploads/2022/12/69_2_030toku-aketi.pdf ,(参照2024-10-31).

抗がん剤を使わない治療法の概要

抗がん剤を使わない治療法は主に次の通りです。

  • ●手術療法
  • ●放射線療法

担当医は、患者さんのがんの種類や進行状況に応じて治療法を提示します。抗がん剤治療と同じく、各治療法にはメリットとデメリットが存在しているため、担当医の説明を通じて把握しておきましょう。

手術療法について

手術療法は、体にメスを入れてがん細胞を取り除く治療法です。例えば早期の胃がんで転移していない場合、手術によってがん細胞を除去できます。また手術療法ではがん細胞だけでなく、必要に応じて周囲の正常な組織も含めて取り除きます。

手術療法の具体的な方法は、次の通りさまざまです。

手術法 概要
開腹手術、開胸手術 手術部位を目視で確認しながらがんを取り除く
腹腔鏡下手術、胸腔鏡下手術 腹腔鏡や胸腔鏡を用いてがんを取り除く
内視鏡治療 口や肛門などから内視鏡器具を挿入し、がんを取り除く。早期の胃がんや食道がんなどに用いられる

なお、がんにおける手術はがん細胞を取り除くだけでなく、切り取った臓器や器官を作り直す再建手術も行われることがあります。再建手術は次の2通りがあります。

  • ●必要な機能を維持する手術:胃がんで胃を切除した後に残った部分と十二指腸をつなぎ合わせるなど
  • ●外見を補うための手術:乳がんで乳房を切除した後に再建するなど

前者は生命維持にかかわる手術で、後者は精神的な苦痛を軽減する手術ということができるでしょう。

手術療法のメリット

手術療法のメリットは、適切な方法でがんを除去できれば、体から完全に取り除けることです。他の部位に転移していない場合であれば、手術療法によってほぼがんを根治できるでしょう。

また手術療法は治療を行う箇所が限定的なため、抗がん剤治療など、他の治療法よりも全身への副作用が抑えられるという点もメリットです。

手術療法のデメリット

手術療法のデメリットは次の通りです。

  • ●身体的な負担が大きい
  • ●がん細胞を取り除けない可能性がある
  • ●合併症のリスクがある

身体的な負担が大きい

手術療法は麻酔をした上で体にメスを入れる、比較的身体的な負担が大きい治療法です。手術の範囲によっては、体の機能の一部を失う可能性もあるでしょう。また、術後はしばらく痛みが続くため、痛み止めによって痛みを和らげる必要があります。基本的にリハビリテーションも必要であり、回復までに時間がかかることが特徴です。

身体的な負担の大きさから、患者さんの年齢や体力、心肺機能や精神状態などによっては手術を受けられない場合もあります。

ただし、腹腔鏡や胸腔鏡を用いた手術であれば小さな創で済むため、従来の手術療法よりは身体的な負担を軽減可能です。

がん細胞を取り除けない可能性がある

がん細胞の進行状況などによっては、手術ではがんを取り除けない場合もあります。特に、次のようなケースではがん細胞を取り除けない可能性が高いでしょう。

  • ●全身に転移している
  • ●手術できない部位にがん細胞がある

手術で取り除けないがんの場合には、抗がん剤治療など他の治療法が選択されます。

合併症のリスクがある

手術療法には合併症のリスクがあります。どこの部位を手術するかによって、発症する合併症はさまざまです。

主な合併症として挙げられるのは次の通りです(※)。

合併症の種類 症状/対処法・予防法
創感染(そうかんせん)
  • ●縫合した箇所が細菌感染して、痛みや発熱が起きる
  • ●抗生物質などで治療する
肺炎
  • ●肺に痰がたまり、菌により炎症が起きる意識的に痰を出して予防する
肺塞栓症
  • ●静脈に血栓ができて肺の血管に詰まる
  • ●医療用のストッキングや圧迫装置で予防する
膵液漏(すいえきろう)
  • ●膵液が漏れ出して、周囲の組織を溶かし炎症を引き起こす
  • ●チューブから膿を出して治療する
嗄声(させい)
  • ●頸部や食道を手術した場合に声がかすれる
  • ●一般的に3~6カ月ほどで自然に回復する

※参照:国立研究開発法人国立がん研究センター.「手術(外科治療)もっと詳しく」.
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/operation/ope02.html ,(参照2024-10-31).

放射線療法について

放射線療法では、治療のために必要最低限の正常組織も含め、がん周囲に放射線を照射します。放射線療法における放射線は胸部のX線撮影にも用いられているものであり、治療そのものに痛みはありません。

放射線療法は、次のような目的で用いられるのが一般的です。

  • ●根治
  • ●がんの進行を遅らせる
  • ●緩和

放射線療法のメリット

放射線療法のメリットは次の通りです。

  • ●手術療法よりも身体的な負担が少ない
  • ●手術療法ができない場所にも適用できる

手術療法よりも身体的な負担が少ない

放射線療法は、手術療法よりも身体的な負担が少ないというメリットがあります。前述の通り、手術療法では麻酔をしたり体にメスを入れたりするため、身体的な負担が大きくなりがちです。また、がんの進行によって患者さんが希望したとしても、手術療法が選択できないケースもあるでしょう。

一方、放射線療法であれば体への負担が少ないため、手術療法を選択できない患者さんも受けられる場合があります。さらに、手術療法よりも1回当たりの治療時間が短時間という点もメリットです。

手術療法ができない場所でも適用できる

手術療法の場合、がんの部位によってはメスを入れられないこともあるでしょう。このようなケースであっても、放射線療法なら治療できる場合があります。また、転移して手術療法が適用されない状況であっても、化学療法と放射線療法を組み合わせて治療を行えます。

放射線療法のデメリット

放射線療法はさまざまなメリットがある一方で、次の点がデメリットです。

  • ●副作用が発生する可能性がある
  • ●治療期間が長くなる傾向にある

副作用が発生する可能性がある

放射線療法のデメリットとして挙げられるのが、副作用の発生です。放射線療法の副作用には、治療後すぐに症状が現れる急性期の副作用と、治療を終えてから半年以上たって現れる晩期の副作用の2種類に分かれます。

急性期の副作用は主に次の通りです(※)。

副作用の種類 症状
全身の副作用
  • ●だるさや食欲不振、感染症リスクの増加など
局所的な副作用
  • ●頭部の脱毛、味覚異常、照射された皮膚の乾燥やかゆみなど

一方、晩期の副作用として以下が挙げられます(※)。

副作用の種類 症状
妊娠や出産への影響
  • ●生殖器へ照射する場合、放射線量によっては不妊を来す可能性がある
二次がんの発生
  • ●放射線の照射によって新たにがんができてしまう
放射線性肺臓炎
  • ●心筋梗塞や心不全、呼吸不全を起こす放射線性肺臓炎につながる恐れがある

放射線療法の副作用として、新たながんの発生が報告されているものの、非常に低い確率といわれています(※)。

※参照:国立研究開発法人国立がん研究センター.「放射線治療の実際」.
https://ganjoho.jp/public/dia_tre/treatment/radiotherapy/rt_02.html ,(参照2024-10-31).

治療期間が長くなる傾向にある

放射線療法の場合、治療期間が長くなる傾向にあります。1回当たりの治療にかかる時間は短いものの、土日、祝日を除いて毎日実施することが理想とされており、治療期間は2カ月程度にわたる場合もあります。また、通院そのものを負担に感じる人もいるでしょう。

免疫細胞治療について

がんに対する治療法は抗がん剤治療(薬物療法)、手術療法、放射線療法という3つが大きな柱とされています。しかし、この3つの治療法の他に、免疫細胞治療と呼ばれる治療法もあります。

通常、人の体に異物がある場合、自らの免疫機能で処理することが可能です。対象となる異物は細菌やウイルスだけではなく、体内のがん細胞も当たります。

免疫細胞治療において、中心的な役割を果たすのがT細胞(Tリンパ球)です。このT細胞には、がん細胞を特定して攻撃する能力が備わっているとされています。

免疫細胞治療の種類

免疫細胞治療と一言でいっても、その種類はさまざまです。大きく分けると、がん攻撃の司令塔ともいえる細胞にがんの特徴を把握させる治療法と、がんを攻撃する細胞自体を増殖させる治療法の2つに分類可能です。

瀬田クリニック東京では、次のような免疫細胞治療を提供しています。患者さんのがん細胞の状態、免疫細胞の状態、患者さんの状況を総合的に鑑みて、一人ひとりに適した治療を選んでいます。

種類 概要
樹状細胞ワクチン T細胞へ攻撃の指示を与える樹状細胞に、体外でがん抗原を取り込ませてから投与する
NKT細胞療法 がん細胞を制御するNKT細胞を活性化、増殖させて投与する
アルファ・ベータT細胞療法 リンパ球を採取し、T細胞を活性化、増殖させてから投与する
2DG・キラーT細胞療法 リンパ球を採取し、アルファ・ベータT細胞療法の機能を高めてから投与する
ガンマ・デルタT細胞療法 リンパ球を採取し、がん細胞を攻撃するガンマ・デルタT細胞を活性化、増殖させてから投与する
NK細胞療法 リンパ球を採取し、NK細胞を活性化、増殖させてから投与する

免疫細胞治療のメリット

免疫細胞治療のメリットは主に次の通りです。

  • ●副作用が少ない傾向にある
  • ●全身に広がったがんにも対応できる
  • ●効果が持続しやすい

副作用が少ない傾向にある

免疫細胞治療は、抗がん剤治療などと比較して副作用が少ない傾向にあります。抗がん剤治療では正常な細胞までもが影響を受けるのに対して、免疫細胞治療ではもともと患者さんに備わっている免疫細胞を活用するため、がん細胞のみに作用すると考えられているためです。

しかし、副作用の発生は個人差があります。場合によっては、多少の副作用が起こる可能性があることを理解しておきましょう。

全身に広がったがんにも対応できる

免疫細胞治療は、進行がんにも対応できるというメリットがあります。免疫細胞治療は抗がん剤治療と同じく、全身に作用する治療です。基本的にがんの進行度合いは問わず、全身に広がってしまったがんに対しても用いることが可能です。

効果が持続しやすい

免疫細胞治療の特徴として、抗がん剤治療と比べて効果の発現までに時間を要することが挙げられます。一方で、治療が奏功するとその効果が長く続く傾向があることがメリットです。ただし、この効果を維持していくためには、計画的な治療の継続が必要です。

免疫細胞治療のデメリット

免疫細胞治療を選択する上では、次のようなデメリットも把握しておきましょう。

  • ●軽微な副作用が現れる可能性がある
  • ●効果は人によって異なる
  • ●健康保険が適用されないケースがある
  • ●抗がん剤治療との併用には注意が必要

軽微な副作用が現れる可能性がある

免疫細胞治療は、他の治療法と比較すると副作用が少ない傾向にあります。しかし、人によっては軽微な副作用が現れる可能性があります。具体的には微熱程度の発熱や発疹などです。

効果は人によって異なる

免疫細胞治療の効果には個人差があります。個人差が生じる要因は、体調や生活習慣、遺伝的背景などです。さらに、がんの種類や進行度合いも効果に影響を与える可能性があります。

一般的に、免疫細胞治療が向いているのは、体への負担を抑えながら、がんの転移や再発を防ぎたいといったケースです。体力が低下していて手術の負担に耐えられない患者さんや、副作用の少ない治療法を希望する患者さんにとって、免疫細胞治療は有効な選択肢の一つとなるでしょう。

健康保険が適用されないケースがある

免疫細胞治療にはさまざまな方法がありますが、基本的には保険が適用されません。

保険適用されない場合は、治療にかかる費用は高額になりがちです。免疫細胞治療は一定期間継続する必要があるため、金銭面の負担が大きくなりかねません。そのため、治療と予算とのバランスを考慮して治療方法を選択しましょう。

抗がん剤治療との併用には注意が必要

免疫細胞治療は、基本的に抗がん剤治療など他のがん治療と併用することが可能です。複数の治療法を併用することで、より高い効果が期待できるでしょう。

ただし抗がん剤治療は、薬剤によって効果や副作用が異なります。中には免疫機能を低下させるものもあり、そうした薬剤を用いた抗がん剤治療と免疫細胞治療を併用すると、治療効果が低下してしまう場合もあります。

抗がん剤治療と併用して治療を進めるのであれば、担当医に相談して適切な指示を仰ぎましょう。

抗がん剤を使わない治療法の選択基準

一般的に、抗がん剤を使わない治療法を選択するかは、治療効果や患者さんの体調の変化によって検討します。例えば、効果的な抗がん剤が見つからない場合や、患者さんの体調が悪化して抗がん剤を使えなくなった場合などは、他の治療法が検討されるでしょう。

また、患者さんの価値観や希望も重要な選択基準です。患者さんによっては、がんの治療は行わず痛みを取り除く緩和ケアを希望するケースや、強い副作用は避けたいと望むケースもあります。このような場合でも、抗がん剤治療以外の治療法が選択されることがあります。

治療法の選択にあたっては、それぞれの治療法のメリット・デメリットをしっかりと理解し、通院から治療後の生活まで通院考慮することが大切です。考える時間がどのくらいあるのかを担当医に確認した上で、家族や周囲の人ともよく話し合って選びましょう。

抗がん剤を使わない治療法の今後の展望

抗がん剤治療以外の治療法は日々進歩しています。例えば、2021年1月には、切除できない局所進行もしくは局所再発の頭頸部がんに対して、光免疫療法が保険適用されました。光免疫療法とは、レーザーの光を使ってがん細胞のみを攻撃する治療法です。

今後の展望が期待できるのは光免疫療法だけではありません。免疫細胞治療にも期待が寄せられています。例えば、免疫細胞治療の一つであるNKT細胞療法は、近年登場した治療法です。前述したように、がん細胞を直接認識して攻撃するNKT細胞を活性化させることで、がんの治療を目指す治療法です。

また、CAR-T細胞療法の研究開発も、抗がん剤を使わない治療法の可能性を広げています。現在、CAR-T細胞療法は一部の血液がんにしか用いられていませんが、研究開発が進めばより多くのがんに対して適用できる可能性があるでしょう。

抗がん剤を使わない治療法も選択肢に含めよう

がんの代表的な治療法として挙げられるのが抗がん剤治療(薬物療法)です。抗がん剤治療は全身への効果が期待できる一方で、副作用や精神的な負担の増加といったデメリットがあります。抗がん剤を使わない治療法として、手術療法、放射線療法に加え、免疫細胞治療が挙げられます。中でも免疫細胞治療であれば、副作用を抑えて治療を進められる可能性があるでしょう。

瀬田クリニック東京では、患者さんの免疫機能やがん細胞の免疫的特性を診断した上で治療する、個別化医療を実施しています。さまざまな免疫細胞治療を提供しておりますので、自分に合ったがんの治療法をお探しの方はぜひご相談ください。

免疫細胞治療の瀬田クリニック東京について

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