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がんではない悪性腫瘍はある?悪性腫瘍の種類や良性腫瘍との違いなどを紹介

投稿日:2024年10月4日

更新日:2024年10月4日

悪性腫瘍には数多くの種類がありますが、全てががんに分類されるわけではありません。それぞれの悪性腫瘍に適した治療法の研究が進んでおり、近年は新しい治療法にも注目が集まっています。

本記事では、がんではない悪性腫瘍の種類や治療法を紹介します。がんと悪性腫瘍の違いや治療法を知りたい方は、ぜひ参考にしてください。

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がんではない悪性腫瘍がある?

一般的には、悪性腫瘍=がんと認識されていますが、悪性腫瘍の中にはがんに分類されないものも存在します。まずは悪性腫瘍の定義を確認してから、がんではない悪性腫瘍について知りましょう。

1. 悪性腫瘍の定義

悪性腫瘍とは、増殖のスピードが早く、体の他の場所へ転移することもある、遺伝子が変異した細胞の塊を指します。

そもそも腫瘍とは、体にできた細胞の塊のことです。正常な細胞はそれぞれの役割の下、分裂して数を増やしたり、増殖をやめたりと変化を繰り返しています。ところが正常な細胞が分裂する際に遺伝子に傷が生じて、遺伝子が変異することがあります。

遺伝子の変異が生じる原因は、喫煙やウイルスや細菌の感染、化学物質、放射線の影響などさまざまです。遺伝子に変異が生じて細胞が無秩序に増殖し、その結果として形成された塊が腫瘍と呼ばれています。

腫瘍の中でも、周囲の組織に水がしみ込むように広がったり、体の他の場所へ移って新しい塊を作ったりするものを悪性腫瘍といいます。悪性腫瘍は放置すると体に害を与えるため、治療が必要です。

2. がんではない悪性腫瘍とは

基本的に、上皮組織でない細胞から発生した悪性腫瘍はがんではありません。

がんとは、上皮組織にできる悪性腫瘍のことを指します。上皮組織とは、体の表面や内臓を覆っている細胞のことです。がんに対して多くの方がイメージする大腸がん、肺がん、胃がん、乳がんなどが当てはまります。これらの上皮細胞に発生するがんは、漢字の「癌」と表記される場合もあります。

一方で、上皮細胞以外の場所に発生する悪性腫瘍は、がんと呼ばれることはありません。例えば、骨は上皮細胞により形成される組織ではないため、骨にできる悪性腫瘍は骨がんとは呼ばれず、骨肉腫といわれます。

また、上皮内新生物は上皮組織の中に生じるものですが、上皮内にとどまっており下部組織への浸潤がないため、がんとはいわれません。がんではない悪性腫瘍の一つです。

がんではない悪性腫瘍は主に3種類

がんではない悪性腫瘍には、主に次の3種類があります。

ここからは、それぞれの悪性腫瘍について解説します。

1. 肉腫

肉腫とは、上皮細胞以外の骨や軟骨、筋肉、脂肪、神経などに発生する悪性腫瘍の総称です。肉腫を発症すると多くのケースで痛みが生じますが、一部の肉腫ではしこりができるだけで、痛みを伴わないこともあります。また肉腫が発生した箇所がこぶのように腫れ、関節の可動域が制限される場合もあります。

肉腫の特徴は、種類の多様さと発症頻度の低さです。肉腫には骨肉腫や軟骨肉腫、脂肪肉腫、横紋筋肉腫、平滑筋肉腫などさまざまな種類があり、発症した組織の名前が付けられます。しかし、上皮細胞に生じるがんに比べて肉腫の発症頻度は非常に低く、悪性腫瘍全体の1%程度に過ぎません。

骨肉腫では、骨の組織が肉腫に置き換わり、骨の強度が低下して骨折しやすくなることがあります。また肉腫が痛みを伴わないものでも、腫れて神経を圧迫し、痛みやしびれなどの神経症状が現れることがあります。

2. 造血器悪性腫瘍

造血器悪性腫瘍とは、白血球や赤血球、血小板などの血液細胞に発生する悪性腫瘍の総称です。これらの血液細胞は、骨髄に存在する造血幹細胞が成熟する過程で、役割が分かれることにより形成されます。その成熟途中で造血幹細胞が悪性の細胞に変異すると、造血器悪性腫瘍を発症します。

腫瘍は一般的に細胞の塊を指しますが、造血器悪性腫瘍では塊を形成しません。また一般的ながんは、末期に転移を起こして腫瘍が体のあらゆる場所へ移動します。一方で造血器悪性腫瘍では、血液やリンパの流れにのって悪性腫瘍が体中を巡るため、発症の早期から全身に広がることが特徴です。

造血器悪性腫瘍には主に、白血病・悪性リンパ腫・骨髄腫の3種類があります。それぞれの造血器悪性腫瘍について、次から詳しく解説します。

(1)白血病

白血病とは、骨髄にある造血幹細胞が成熟過程で悪性に変異し、白血病細胞が増殖する病気です。白血病には、骨髄性やリンパ性などの細かな分類が存在します。

白血病の主な症状は、貧血・免疫力の低下・出血です。骨髄は血球を作る臓器であるため、骨髄で白血病細胞が増加すると、赤血球や白血球、血小板などの正常な血球が減少します。中でも、全身に酸素を運ぶ役割を担う赤血球が減少すると、貧血症状が現れます。

白血球は、細菌やウイルスの感染から体を守るシステムである免疫に働く血球です。そのため、白血球が減少すると免疫力が低下して、感染症を合併するリスクが高まります。血小板の働きは、けがなどで出血した際に血を止めることです。従って、血小板が減ると出血しても血が止まらない、けがをしていないのに出血するなどの症状が現れます。

白血病は全身に広がる病気であるため、最終的に臓器不全に陥るケースもあります。

(2)悪性リンパ腫

悪性リンパ腫は、白血球の一種であるリンパ球が悪性に変異したものです。造血器悪性腫瘍では通常、細胞の塊は形成されませんが、悪性リンパ腫では塊が生じることがあります。

悪性リンパ腫は、リンパ節以外にも皮膚や消化器官、肺、肝臓、脳など、体のあらゆる場所に腫瘍が発生することが特徴です。腫瘍ができた場所によって症状は異なりますが、微熱や寝汗、体重減少などの症状がしばしば見られます。しこりや腫れが急速に大きくなると痛みを伴う場合がありますが、ほとんどのケースで痛みは生じません。

悪性に変化したリンパ球はリンパ腫細胞と呼ばれます。リンパ腫細胞は形態や性質によりさまざまに分類され、その数は100種類にも上ります。

(3)骨髄腫

骨髄腫とは、白血球の一種である形質細胞が骨髄腫細胞に変異し、骨髄で増加する病気です。

形質細胞には、細菌やウイルスなどの異物が体内に侵入した際に、異物を除去する「抗体」という物質を作る働きがあります。骨髄腫細胞も抗体を作るものの、機能は正常ではありません。骨髄腫細胞が作る抗体では体内に侵入した異物を除去できないため、体の免疫力が低下して感染症のリスクが高まります。

また骨髄腫細胞により作られた抗体は、腎臓にも悪影響を与え、腎機能の低下を引き起こします。さらに、骨からカルシウムが流出しやすくなることも骨髄腫の特徴です。従って、血液中のカルシウム濃度が上昇するカルシウム血症や、骨折の症状が見られます。

骨髄腫では骨髄で異常な細胞が増えるため、赤血球が減少して貧血症状が現れることもあります。

3. 上皮内新生物

上皮内新生物とは、皮膚や臓器の表面部分である上皮の中にできた、通常とは異なる細胞のことです。上皮から基底膜を超えて体の中まで広がると悪性腫瘍と呼ばれるようになります。

上皮内新生物の段階ではそれが悪性腫瘍になるのか否かは判断できませんが、悪性腫瘍になる可能性もあるため、上皮内新生物のうちに切除されるケースが多々あります。上皮内新生物は皮膚や臓器の表面部分に発生しているため切除しやすく、体への負担が少ないことがほとんどです。

悪性腫瘍と良性腫瘍の違い

良性腫瘍とは、命に影響を与える可能性が低い腫瘍のことです。悪性腫瘍と良性腫瘍の主な相違点は次の通りです。

  • 浸潤
  • 増殖する速さ
  • 形状
  • 悪液質
  • 転移
  • 再発

悪性腫瘍では、水がしみ込むように周囲の組織を壊しながら拡大していく「浸潤」という広がり方が見られます。一方で、良性腫瘍では浸潤は見られず、周りの組織を押しのけるように大きくなります。増殖するスピードも悪性腫瘍ほど速くはありません。

悪性腫瘍の形状は不均一で、周囲の組織との境界線がはっきりしていません。しかし、良性腫瘍は形が整っており、他の組織との境界線も明確です。

また悪性腫瘍では、栄養が奪われて他の正常な組織が衰弱する「悪液質」、腫瘍が他の場所へ移動する「転移」、治療して悪性腫瘍の消滅を確認した後に同じ悪性腫瘍が再び現れる「再発」が見られます。一方で良性腫瘍は、悪液質・転移・再発を起こすことはありません。

悪性腫瘍と良性腫瘍の見分け方

発生した腫瘍が悪性か良性かを正確に見分けるには、医師による診察と検査が必要です。触診や血液検査、細胞診、超音波、MRI、CT、X線などの検査を行います。これらの検査から総合的に腫瘍の種類や性質を見極めて、腫瘍が悪性か良性かを判断します。

悪性腫瘍と良性腫瘍の治療法の違い

悪性腫瘍と良性腫瘍は性質が全く異なるため、治療法にも違いがあります。ここからは、悪性腫瘍と良性腫瘍の治療法について解説します。

1. 悪性腫瘍の治療法

悪性腫瘍で行われる主な治療法は、次の4種類です。

悪性腫瘍の種類や進行具合、患者さんの体調や希望に合わせて上記の中から適切な方法を選び、治療が進められます。次から、上記の治療法を詳しく解説します。

(1)手術療法

手術療法とは、悪性腫瘍を切除して取り除く治療法です。薬物療法、放射線療法と共に、悪性腫瘍に対する3大療法の一つとされています。悪性腫瘍は周囲の組織に広がるため、手術では悪性腫瘍が見られる部分だけではなく、周りの組織も含めて大きめに切除します。

手術療法は、造血器悪性腫瘍以外の悪性腫瘍の治療において第一に選択されることが多い治療法です。しかし、悪性腫瘍が転移している場合、全て取り除くことは困難です。また、体にメスを入れると回復に時間がかかること、切除する部位によっては体の機能が失われる場合があることがデメリットとして挙げられます。

(2)薬物療法

薬物療法とは、薬を利用した治療方法です。薬物療法は悪性腫瘍の治療目的だけでなく、完治が難しい場合に延命や症状の緩和を目的として用いられることもあります。造血器悪性腫瘍や、転移が見られる悪性腫瘍で選択されることが多い治療法です。

薬物療法で使われる薬は、細胞障害性抗がん薬、内分泌療法薬、分子標的薬などさまざまです。薬物療法だけで治療する場合もあれば、手術療法や放射線療法と組み合わせて治療が進む場合もあります。

(3)放射線療法

放射線療法とは、悪性腫瘍に放射線を照射して細胞の遺伝子にダメージを与える治療法です。一般的には、体の外側から悪性腫瘍に放射線を当てる外部照射が選択されます。他には、放射性物質を悪性腫瘍や周辺組織に挿入する密封小線源治療、飲み薬や注射により体に取り込む核医学治療などの方法もあります。

放射線治療は体への負担が少なく、基本的に放射線が体に当たっても痛みや熱を感じることはありません。通常の生活を送りながら、通院で治療を受けるケースがほとんどです。

(4)免疫療法

免疫療法とは、患者さんの体に備わっている免疫の力を利用し、悪性腫瘍を攻撃する治療法です。手術療法・薬物療法・放射線療法に並ぶ第4の治療法として注目が集まっています。

免疫療法は全身に作用するため、転移や再発により広範囲に広がった悪性腫瘍にも効果が期待できます。効果が現れるまでに時間がかかるものの、効果が長時間持続することは免疫療法のメリットです。一般的には副作用が少ない治療法とされており、体力が低下した方や高齢者の方も治療が可能です。

2. 良性腫瘍の治療法

良性腫瘍の場合は、腫瘍の箇所や大きさ、種類などから判断し、必要に応じて手術療法により腫瘍を除去します。きれいに除去できれば再発する心配はありません。切除による変形を補うために、再建手術が行われるケースもあります。

がんではない悪性腫瘍にはさまざまな治療法がある

悪性腫瘍の全てが、必ずしもがんであるとはいえません。がんではない悪性腫瘍には肉腫と造血器悪性腫瘍があり、がんの前段階といえる上皮内新生物も存在します。悪性腫瘍の種類や進行度、患者さんの体調と希望も加味して、適した治療法が選択されます。

悪性腫瘍の3大療法は手術療法、薬物療法、放射線療法です。しかし、現在は第4の選択肢として免疫療法の研究が進んでいます。免疫療法は、転移や再発により全身に広がった悪性腫瘍にも効果が期待できる治療法です。

瀬田クリニックでは、患者さん一人ひとりの体質や悪性腫瘍の性質に応じて、複数の免疫療法の中から適したものを選ぶ「個別化医療」を行っています。悪性腫瘍の遺伝子まで解析し、究極のオーダーメイドワクチンを提供します。悪性腫瘍の免疫療法に興味がある方は、瀬田クリニックの個別化医療による免疫療法を検討してみてください。

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