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小児がんになりやすい子どもの特徴は?小児がんの概要や発見のきっかけ、種類について解説

投稿日:2024年9月20日

更新日:2024年9月20日

小児がんとは0〜14歳の子どもに発症するがんの総称です。小児がんにはさまざまな種類がありますが、小児がんになりやすい子どもにはどのような特徴があるのでしょうか。

本記事では小児がんの概要や小児がんになりやすい子の特徴、発見のきっかけ、小児がんの種類、治療方法について解説します。小児がんでみられる代表的な症状も紹介するので、早期発見・早期治療のためにも本記事を参考にしてみてください。

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小児がんとは?

小児がんとは、15歳未満の子どもが罹患するがんの総称です。

日本では0〜14歳の子どものうち、年間2,000〜2,300人程度が小児がんと診断を受けています。子ども7,500人当たり1人の割合で小児がんにかかっていることになります(※1)。割合は女児よりも男児の方がやや多いです。

小児がんの種類は後述しますが、大人でもかかるがんもあれば大人では発症することがほとんどないがんもあります。国際小児がん分類によると、小児がんの種類は主分類で12種類、小分類で47種類です(※2)。

大人が発症するがんの多くは皮膚や消化管、呼吸器系などさまざまな組織の上皮細胞に起きる「上皮性がん」ですが、小児がんのほとんどは「血液がん」か筋肉や軟骨、神経などの結合組織に発生する「肉腫」です。肉腫は結合組織がある体のさまざまな部分で発生する可能性があるため、小児がんはがんが発生する臓器ごとではなく、病理組織学的に名前が付けられています。

※1参考:国立がん研究センター. 「小児がんの患者数(がん統計)」. https://ganjoho.jp/public/life_stage/child/patients.html,(参照 2024-06-30).

※2参考:国立成育医療研究センター. 「小児がん」. https://www.ncchd.go.jp/hospital/sickness/children/childrenscancers.html,(参照 2024-06-30).

小児がんになりやすい子の特徴

結論からいえば、小児がんになりやすい子の特徴はありません。

大人が罹患するがんの場合、生活習慣や食習慣の乱れ、がんの原因となり得る肝炎ウイルスやピロリ菌、ヒトパピローマウイルスなどへの感染によって、がんを発症しやすくなります。

しかし小児がんの場合、環境的な要因や体質的な要因によってなりやすくなるのではありません。小児がんを発症するのは、成長する過程で異常な細胞が作り出され、増殖したことが原因だと考えられています。

ただし網膜に発生して目のがんの原因となる、網膜芽細胞腫や腎芽腫といった一部の小児がんは、遺伝的な要素があるとされています。

小児がんの症状や発見のきっかけ

小児がん特有の症状はほとんどありません。

一般的な風邪のような症状が続いたり、成長痛のような症状が起きたりすることもあり、勘違いしたまま見過ごしてしまうケースもあります。またお子さんの年齢によっては、何らかの症状を感じていても正確に症状を訴えられず、発見が遅れてしまうケースもあります。

特別な症状がほぼない小児がんは、これからご紹介する症状が慢性的に続いたり徐々に悪化したりすることで発見されることが多いです。症状が出ている場合は小児がんだけではなく、それ以外の病気が潜んでいる可能性もあります。ご紹介する症状を把握し、お子さんに何らかの異変があれば、すぐに病院を受診してください。

1. 発熱

小児がんの代表的な症状の一つは発熱です。

小児がんが原因の発熱は、必ずしも39〜40度の高熱が出るわけではありません。また一旦熱が下がったのに再度発熱するなど、発熱と解熱を頻繁に繰り返すケースもあります。

原因不明の発熱は「不明熱」と呼ばれますが、不明熱の10%未満は小児がんが原因とされているので注意が必要です(※)。小児がんを発症している場合、発熱以外の症状が同時にみられることも多いです。注意してお子さんの様子を確かめるようにしましょう。

※参考:国立がん研究センター. 「小児がんについて」. https://ganjoho.jp/public/life_stage/child/about.html,(参照 2024-06-30).

2. 頭痛

頭痛も小児がんの代表的な症状の一つです。

頭痛はさまざまな病気で起きる可能性がある症状なので、頭痛があるからといって必ずしも小児がんの可能性が高いとは言えません。しかし頭痛と同時に吐き気や嘔吐を伴う場合、脳腫瘍の疑いがあります。ふらついたり、読み書きに支障が出たりするケースもあるでしょう。

3. リンパの腫れ

リンパの腫れも、小児がんにみられる症状の一つです。

小児がんになると、首周辺・耳の後ろ・顎下・脚の付け根などにあるリンパ節が腫れることがあります。リンパの腫れは咽頭炎や扁桃炎などでも起きるもので、リンパが腫れているとしても小児がんが原因のことはあまり多くありません。しかし小児がんの可能性もゼロではないため、注意深く見ておくことが大切です。

リンパの腫れの原因が小児がんかどうかは、触診や画像診断などでは分かりません。リンパ節の一部や全部を「生検」と呼ばれる手術で取り出し、病理組織診断を行う必要があります。

4. 骨や関節の痛み

骨や関節の痛みも、小児がんの代表的な症状の一つです。

白血病や骨肉腫、神経芽腫からの転移などによって、骨や関節に痛みが出ることがあります。痛みの程度は個人差がありますが、場合によっては眠れないくらい痛みが強く出たり生活に支障が出たりするかもしれません。

骨や関節の痛みは成長に伴う成長痛の可能性もありますが、痛みが激しかったり長期的に続いたりするのであれば、すぐに病院を受診してください。

5. 筋肉のしこり

小児がんが原因で、筋肉にしこりができることもあります。

しこりが発生しても痛みを伴わないため、しこりが大きくなってから気付くケースも少なくありません。しこりは全身のさまざまな場所にできますが、特に手足・鼻・喉・生殖器(睾丸や膣)などにできるケースが多いです。

筋肉の厚みがある太ももなどにしこりができると、全体が大きく腫れたように見えることもあります。腫瘍が肥大したことで、関節の曲げ伸ばしや着座がスムーズにできなくなることもあるでしょう。発熱を伴うケースや、皮膚の変色がみられるケース、潰瘍ができるケースもあります。

6. 胸のしこり

小児がんの中でも白血病やリンパ腫、神経芽腫などの場合、胸にしこりができることもあります。

胸にしこりができやすい箇所は、左右の肺の中間にある「縦隔(じゅうかく)」と呼ばれる箇所です。胸のしこりが肥大化すると、器官や心臓、脊髄などを圧迫するため、息苦しさや動悸を感じたり咳を頻繁にしたりすることもあります。血液の流れがスムーズに行かなくなり、顔のむくみや下半身の麻痺などが現れるかもしれません。しこりが原因で胸水がたまってしまうこともあります。

7. お腹のしこり

1〜5歳前後のお子さんが小児がんを発症した場合、お腹にしこりができるケースもあります(※)。

しこりとともにさまざまな症状が出ることもありますが、しこりはあるものの、特に症状が出ないケースも少なくありません。お腹のしこりが肥大すると、腸や尿路が圧迫され、腹水がたまってしまうこともあります。そこからさらに別の症状が出る可能性もあるので注意が必要です。

※参考:国立がん研究センター. 「小児がんについて」. https://ganjoho.jp/public/life_stage/child/about.html,(参照 2024-06-30).

8. 血液細胞の異常

白血病を発症した場合は、血液細胞に異常が出ることがあります。

血液細胞が正常ではなくなると、重度の感染症やまれな感染症に罹患する可能性があります。また貧血を引き起こし、血色の悪さや疲れやすさを感じることもあるでしょう。単にいつもより元気がない状態が続いているように見えることもあります。

血液細胞に異常が起きると、出血を止める役割を持つ血小板が減少します。その結果、皮膚の粘膜にアザができたり怪我による出血や鼻血が止まりにくくなったりすることもあるでしょう。

9. その他

ここまでご紹介した以外にも、小児がんの発見につながる症状があります。

脳腫瘍ができている場合に現れる可能性がある症状は以下の通りです。

  • 顔面のゆがみ
  • 目の動きの異変
  • 視力低下
  • 異常な喉の渇き
  • 尿の量の増加
  • 痙攣発作
  • 言語障害
  • 頭囲の拡大

また網膜芽細胞腫ができた場合、以下のような症状がみられることもあります。

  • 白色瞳孔(瞳が白く光って見える)
  • 斜視
  • まぶたの腫れ

小児がんの症状はさまざまで、食欲がない状態が続いたり不機嫌になったりと、見落としてしまいそうな症状しか現れないことも少なくありません。「様子がおかしい」と思ったら、できるだけ早く病院を受診することが大切です。

小児がんの種類

国立研究開発法人国立がん研究センターの分類による小児がんの種類をご紹介します。

1. 白血病

白血病は血液のがんで、小児がんで特に多いがんの種類です。

血液を作る過程で異常が起き、白血球ががん化して白血病細胞となり、無限に増殖します。発症割合は急性リンパ性白血病が約70%で、急性骨髄性白血病が約25%です(※)。

※参考:国立がん研究センター. 「白血病〈小児〉について」. https://ganjoho.jp/public/cancer/leukemia/about.html,(参照 2024-06-30).

2. 脳腫瘍

脳腫瘍は頭蓋骨内にできる腫瘍の総称で、小児がんでは白血病に次いで発症数が多いです。

脳腫瘍は約150種類あるとされますが、小児で多いのは以下の種類です(※)。

  • 神経膠腫(しんけいこうしゅ)
  • 上衣腫(じょういしゅ)
  • 髄芽腫(ずいがしゅ)
  • 頭蓋咽頭腫
  • 胚細胞腫瘍
  • 遺伝性脳腫瘍

※参考:国立がん研究センター. 「脳腫瘍〈小児〉について」. https://ganjoho.jp/public/cancer/brain_tumor/about.html,(参照 2024-06-30).

3. リンパ腫

リンパ腫は血液のがんの一つで、白血球中のリンパ球ががん化したものです。遺伝子の異常によってリンパ球ががん化すると考えられています。

リンパ系組織やリンパ外臓器で発生しますが、これらは全身のあらゆるところにあるため、さまざまな部位で発生する可能性があります。

4. 神経芽腫

神経芽腫は交感神経の元となる細胞から発生する小児がんです。

ほとんどの場合発生要因は不明ですが、遺伝や環境的要因はないとされています。神経芽腫が発生するのは、脊椎に沿って伸びている交感神経節や副腎髄質などです。

5. 胚細胞腫瘍

胚細胞腫瘍は、精子や卵子になる前の「原始生殖細胞」からできる腫瘍の総称です。

以下の部分で発生が見られます。

  • 精巣
  • 卵巣
  • 仙尾部(おしり)
  • 後腹膜(腹腔より後ろ)
  • 前縦隔(胸骨と心臓の間)
  • 頸部
  • 頭蓋骨内(下垂体・視床下部・松果体など)

小児がんの治療法

ここからは、小児がんの治療法を4つご紹介します。

1. 抗がん剤治療

抗がん剤治療は、薬を投与することによりがんの進行を抑えたり症状を緩和させたりする治療方法です。

主な抗がん剤には以下のようなものがあります。

  • 細胞障害性抗がん剤:がん細胞の増殖を阻害し、がん細胞を攻撃する
  • 分子標的薬:がん細胞の増殖に関与するタンパク質をターゲットとして、がん細胞を攻撃する

抗がん剤治療は成人のがん治療にも用いられる治療法ですが、小児がんは大人のがんよりも抗がん剤治療に高い効果が期待できるとされています。複数の抗がん剤を組み合わせる他、手術療法と併用する場合もあります。

2. 放射線療法

放射線療法は、がんの病変部に放射線を照射する治療法です。

放射線療法も成人のがんに用いられる治療法ですが、小児がんの場合、少ない線量で高い効果が期待できるとされています。手術療法を行う前に放射線療法を行って切除する腫瘍を小さくしたり、再発予防のために術後に行ったりすることもあります。

ただし長期的に放射線療法を継続すると臓器の機能低下につながる可能性もあるため、治療後も経過を定期的に見ていかなければなりません。

3. 手術療法

手術療法は、手術を行って物理的にがん細胞を取り除く治療法です。

がんに転移や広がりがない場合、手術療法を行うことでがん細胞を取りきれる可能性があります。脳腫瘍や神経芽腫、胚細胞芽腫など、固形がんに対して適応となることが多いです。

手術療法を行う場合、小児科だけにとどまらず、脳外科や泌尿器科、整形外科などとも連携しながら治療が進められます。

4. 免疫療法

免疫療法は、人が元々持っている免疫力を応用して行われる治療法です。

体内にある免疫細胞は、がん細胞やウイルスなどの異物と戦い、体外に排出する働きを持っています。免疫療法では、患者さんの体内から取り出した免疫細胞を取り出し、増殖・活性化した上で体内に戻すことで、がん細胞を攻撃することが可能です。

がんの標準治療は抗がん剤治療・放射線治療・手術療法ですが、さまざまな治療を組み合わせた「集学的治療」が行われることが多いです。免疫療法は標準治療と併用することで相乗効果が期待できる、第四のがん治療法として注目されています。

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小児がんは早期発見が重要!異変を感じたらすぐに受診しよう

本記事では小児がんの概要や小児がんになりやすい子の特徴、発見のきっかけ、小児がんの種類、治療方法についてまとめました。ご紹介したように小児がんは特有の症状がほとんどありません。早期発見・早期治療を行うためには、お子さんに異変を感じたらすぐに病院を受診することが大切です。

がん免疫細胞治療 専門医療機関の瀬田クリニック東京は、1999年に日本で初めて免疫細胞治療専門の民間医療機関として開院して以来、“最善で最良のがん治療を患者さんに提供したい”との思いから、治療の改良や新たな治療法・診断法の開発に努めてきました。徹底した個別化医療を追及し経験と実績を積み重ねた結果、複数の治療法の中から患者さんの病状やがん細胞の特徴に適した免疫細胞治療の選択・提供を実現しています。

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