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抗がん剤の特徴や治療方法・副作用について詳しく解説

投稿日:2024年7月5日

更新日:2024年7月5日

抗がん剤は主に注射や飲み薬によって投与され、広範囲に広がったがん細胞を攻撃する薬剤です。抗がん剤にはさまざまな種類があり、がん細胞への攻撃方法がそれぞれで異なります。

この記事では、抗がん剤の特徴や種類、治療の進め方や副作用について詳しく解説します。

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抗がん剤とはがん細胞の死滅を促す薬剤

抗がん剤による治療は、手術療法や放射線治療とともに、がんに対する三大治療の一つと位置付けられています。抗がん剤とは、がん細胞の死滅を促すために作られた薬剤です。がん細胞の増殖過程で作用し、増殖を妨げます(※)。

抗がん剤を使った治療の大きな特徴は、薬剤を使ってがんを直接攻撃することです。手術療法や放射線治療はがんに対する局所的な治療ですが、抗がん剤治療では、注射や飲み薬で投与された薬剤が血液の中を通って全身に行き渡り、広範囲に存在するがん細胞を攻撃します。

ただし正常な細胞まで攻撃してしまうので、吐き気や脱毛などの副作用が出ることがあります。副作用については後述しますので、気になる方はチェックしてみてください。

抗がん剤の使用方法は、がんの種類や進行状況などによってさまざまです。進行状況によっては、手術や放射線治療と併用してがん細胞を攻撃するケースもあります。病気が進行していたり転移が全身に広がっていたりする場合は、症状を緩和しつつ、がんの進行をコントロールする目的で抗がん剤が使用されます。

抗がん剤の主な目的は、根治性を高めることと、がんの進行を遅らせることの2つです。それぞれの目的について詳しく見ていきましょう。

※参考:日本肺癌学会.「抗がん剤治療(化学療法)はどのような治療ですか」.https://www.haigan.gr.jp/guidebook2019/2020/Q40.html,(参照 2024-05-03).

1. 根治性を高めるため

がんの根治を目指すことは、抗がん剤を使用する大きな目的です。早期にがんを発見できた場合は、手術や放射線治療を行いながら、抗がん剤を投与するケースがあります。手術の前後に抗がん剤を投与することで微小な転移を防止したり、抗がん剤を使って放射線治療を効率良く進めたりする方法もあります。

2. がんの進行を遅らせるため

がんの進行を遅らせることも、抗がん剤を使用する目的の一つです。がんの転移が全身に広がっており、手術や放射線治療では対処が難しい場合、抗がん剤による症状の緩和が選択されることがあります。

根治が困難な状態まで進行してしまった場合でも、抗がん剤治療を進めることで生存期間を延ばすことが期待できます。さらに抗がん剤の効果によりがんが小さくなることもあり、手術できる状態にまで改善するケースもあるため、医師と相談しながら薬剤の使用を進めましょう。

抗がん剤の種類ごとの特徴や効果を紹介

抗がん剤には、抗生物質やアルキル化剤、代謝拮抗薬など、さまざまな種類があります。それぞれの抗がん剤の特徴や効果を見ていきましょう。

1. 抗生物質

抗生物質は、細胞障害性抗がん薬の一つです。細胞障害性抗がん薬は、がん細胞のDNAと結びついて細胞が増殖する仕組みの一部を阻害する働きをします。抗生物質は、点滴によって投与することが一般的です。副作用は薬の量や種類などによって異なります。

2. アルキル化剤

アルキル化剤も細胞障害性抗がん薬の一種です。アルキル化剤はがん細胞のDNAにアルキル基という原子の塊を付着させ、がん細胞が結合することを防ぎます。これによりがん細胞がコピーされない状態となり、死滅へと追い込めます。

3. 代謝拮抗薬

代謝拮抗薬はがん細胞のDNAが合成するのを妨げ、がん細胞の増殖を抑えられる抗がん剤です。代謝拮抗薬を使用することでDNAの合成に必要な酵素の働きを阻害し、増殖を抑えます。他の薬剤と組み合わせて、効果を高めるケースもあります。

4. プラチナ製剤

プラチナ製剤は、アルキル化剤などと同じく、がん細胞のDNAが複製されるのを阻害する抗がん剤です。がん細胞を自滅へ導く効果も期待できます。プラチナ製剤にはさまざまな種類の薬剤があるため、医師の指示に従って投与を受けましょう。

5. 分子標的薬

分子標的薬は、がん細胞の増殖に関係するタンパク質や、免疫に関係するタンパク質などを標的として分子レベルで攻撃する薬です。分子標的薬には、薬の成分となる物質が小さい「小分子化合物」や特定のタンパク質を標的とする「抗体薬」の2つの種類があります。

6. ホルモン剤

ホルモン剤はホルモンが原因で発症するがんの治療に用いられます。基本的には乳がんや前立腺がんなど、特定のがんに対してのみ使用され、ホルモンの分泌を阻害することが大きな特徴です。ホルモンの分泌を抑制することで、がんの成長を抑え、治療につなげます。

7. 植物アルカロイド

植物アルカロイドは、毒性のある植物の成分を活用した薬剤です。微小管阻害剤、トポイソメラーゼ阻害剤などの種類があります。微小管阻害剤の特徴は、微小管と呼ばれるタンパク質の働きを阻害し、がん細胞のDNAが複製されるのを防ぐことです。トポイソメラーゼ阻害剤は、がん細胞のDNAが再結合するのを防ぎ、死滅へと導きます。

8. 生物学的応答調節剤

生物学的応答調節剤は、身体に備わっている生物学的反応を引き出して、治療につなげるための薬です。もともと身体には異物を除外する免疫機能があります。この免疫機能をより活性化させ、治療につなげることが、生物学的応答調節剤の大きな役割です。

9. 免疫チェックポイント阻害薬

免疫チェックポイント阻害薬は抗体薬の一種で、点滴によって投与されます。がん細胞の中には、免疫細胞と結合して免疫機能を弱める仕組みを持つものがあります。免疫チェックポイント阻害薬を使うことで、がん細胞と免疫細胞の結合を防ぐことが可能です。この薬の効果により、患者さんの免疫細胞の免疫機能を維持しつつ、がん細胞を攻撃できるような状態になります。

抗がん剤による治療の流れ

抗がん剤による治療を含め、がんの治療の流れは、病気の種類や進行状況などによって異なります。ここでは、一般的な治療の流れを紹介します。

1. 医師と相談して治療方法を決定する

まずは医師による診断を受け、がんの状況を正確に把握した上で、適した治療方法を検討することが必要です。抗がん剤による治療や手術、放射線治療など、複数の方法の中から適切なものを選びます。いくつかの方法を併用したり、治療の効果を見ながら他の方法に変更したりするケースもあります。

治療方法を選ぶときは、それぞれの方法の有効性などを把握し、慎重に決定することが大切です。医師からの説明をしっかりと聞き、不明点や不安な部分を解消してから治療を進めましょう。

2. 治療の進め方やスケジュールを検討する

医師と相談しながら、治療の進め方とスケジュールを検討しましょう。抗がん剤による治療には、入院して治療を進める入院治療と、自宅から通院しながら治療を受ける外来治療の2つの方法があります。どの方法で治療を進めるかは、体調や副作用などを加味して判断しなければなりません。

また抗がん剤の種類によって投与スケジュールは異なります。副作用を考慮して、投与した後に数週間の休養期間を設けることが一般的です。投薬期間と休養期間を含めたセットを1サイクルとし、状況に応じて何サイクルか繰り返すことで、治療を進めます。

3. 抗がん剤を投与する

投与スケジュールや使用する抗がん剤が決まったら、実際に投与をスタートします。点滴投与の流れは以下の通りです。

(1)吐き気止めを服用する
抗がん剤による主な副作用として、吐き気や嘔吐が挙げられます。この副作用を抑えるため、抗がん剤を投与する1時間以上前に吐き気止めを服用するのが一般的です。
(2)吐き気止めの点滴を行う
吐き気止めの服用に加え、抗がん剤の種類や体質に合わせて吐き気止めの点滴も行います。副作用の症状や重さは、患者さんによって異なります。
(3)抗がん剤の点滴を行う
吐き気止めの点滴が終わったら、抗がん剤の点滴を行います。
(4)別の抗がん剤の点滴を行う
さらに別の抗がん剤も投与する場合は、続けて点滴を行います。
(5)生理食塩液の点滴を行う
抗がん剤の投与が全て終わったら、生理食塩液を点滴します。生理食塩液には、点滴後に残った抗がん剤を洗い流す目的があります。

上記の流れはあくまで一例で、抗がん剤の投与に掛かる時間は、タイプによってさまざまです。数時間掛かるケースもあるため、医師の説明をよく聞いておきましょう。また点滴後に副作用が出た場合は、再び吐き気止めを服用する場合もあります。

抗がん剤による治療期間

抗がん剤による治療の期間は、がんの種類や薬のタイプなどによって異なります。治療効果が出なくなるまで毎日薬を内服する、2〜3週間ごとの点滴投与を6サイクル行うなど、状況によってさまざまです。

一般的には治療の効果やがんの大きさを、CTなどの画像検査で随時確認しながら治療を進めるため、途中で治療期間が変わるケースもあります。ここでは治療期間の目安を確認しておきましょう。

1. 初回のがん治療の場合

飲み薬の抗がん剤による治療を初めて受ける場合、基本的には投薬期間と休養期間を組み合わせた3〜4週間を1サイクルとして、4〜6サイクル程度続けます。数カ月かかるケースが一般的ですが、病状によっては短い期間で治療を終える場合もあります。

逆にがんの進行がある場合は、別の治療方法を検討することも必要です。

飲み薬以外の抗がん剤を使用する場合は、毎日続けて投与することは基本的にありません。

2. 進行がん・高リスクがんの治療の場合

進行がんや高リスクがんに対する抗がん剤治療には、より長い期間が必要です。数カ月で終わるケースもあれば、1年以上掛かるケースもあります。がんの寛解ではなく、症状の緩和や生活の安定を目的として治療を進めることもあります。

3. 再発性がんの治療の場合

再発性がんや上記以外のがんの場合、抗がん剤治療に数年掛かることもあります。ここでの治療の大きな目的は、がん再発のリスクや、がん細胞が耐性を持つリスクを軽減することです。

抗がん剤による主な副作用

手術や放射線による局所的な治療とは異なり、抗がん剤の効果は全身に及ぶため、正常な組織まで傷つけてしまい副作用が出ることもあります。治療を始める前に、しっかりと医師の説明を聞いておきましょう。ここでは代表的な副作用について解説します。

1. 脱毛

脱毛は、抗がん剤による代表的な副作用の一つです。毛根細胞が傷つくことにより、髪が抜けてしまいます。髪以外にも、体毛なども抜けてしまう場合があります。脱毛による精神的な負担を減らすため、近年医療用のウイッグが開発されました。

2. 吐き気・嘔吐

抗がん剤を使用することで、吐き気や嘔吐の副作用が発生することもあります。前述の通り、抗がん剤を点滴投与する際は、吐き気止めを併用することが一般的です。

吐き気や嘔吐が長く続くときは、食事や水分を摂取できないこともあります。ただ点滴によって水分や栄養を補給することも可能ですので、無理をせず、医師に相談しましょう。

3. 貧血

貧血も発生しやすい副作用の一つです。抗がん剤を使用することで、血液を作る骨髄の機能が正常に働きにくくなり、赤血球が減少したり、消化管から出血したりして貧血の症状が現れます。貧血になることによって、だるさやめまい、息切れといった症状が出るケースもあります。

抗がん剤以外の3つの治療方法

がんを治療する方法は、抗がん剤だけではありません。抗がん剤治療、手術療法、放射線治療は「がん治療の3本柱」といわれており、状況に応じて適切な手段が採用されます。さらに免疫療法という治療方法にも注目が集まっており、がん治療は少しずつ進化してきました。それぞれの治療方法の詳細は以下の通りです。

1. 手術療法

手術療法は、がん細胞を外科的に切除する治療方法です。がんの転移が少なく、局所的に存在している場合に適しています。早い段階でがんを発見できた場合は、内視鏡治療のような身体への負担が少ない方法も選択可能です。

2. 放射線治療

放射線治療は、放射線を使ってがん細胞を死滅させる治療方法です。手術療法とは異なり身体を切ることはなく、臓器を温存できますが、全てのがんに対して効果があるわけではありません。骨などに転移が広がった際、痛みを緩和するために採用されるケースもあります。

3. 免疫療法

免疫療法とは、もともと身体に備わっている免疫機能を応用した治療方法です。人間の身体には、自分の中に存在しない異物を発見し、排除しようとする免疫機能があります。この免疫機能を活用して、異物であるがん細胞を排除することが免疫療法の大きな特徴です。

免疫療法のメリットとしては、全身に広がったがんにも適応できること、効果が持続しやすいことなどが挙げられます。また、正常な細胞も攻撃してしまう抗がん剤と比較すると、副作用は大きくありません。ただし、副作用が出るケースもあるため、医師と相談の上で治療を進めましょう。

免疫療法の種類にはさまざまな種類があります。特定のがん細胞への攻撃を高めるもの、攻撃する機能を全体的に強化するもの、攻撃の邪魔になる存在を排除するものなどがあり、病状に合わせて適切な方法が選択されます。

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抗がん剤はがんを治療する方法の一つ!

今回は、抗がん剤の種類や特徴、副作用などを紹介しました。抗がん剤による治療は、手術療法や放射線治療とともに、がんに対する三大治療と位置付けられています。薬剤を使ってがんを攻撃できますが、吐き気や脱毛といった副作用が出るケースもあるため、医師と相談の上で治療を進めましょう。

「瀬田クリニック東京」では、がんの個別化医療に力を入れています。個別化医療とは、患者さん一人ひとりの体質や病状に合わせて治療を行うことです。瀬田クリニック東京では、患者さんの免疫機能やがん細胞の免疫的特性を診断して、複数の免疫療法の中から、個別にもっとも適切なものを選択する個別化医療を行っています。丁寧な診断を行い、個別的な治療を進めますので、ぜひご相談ください。

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