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獲得免疫とは? 知っておきたい基本知識や獲得免疫を高める方法を解説

投稿日:2024年9月27日

更新日:2024年9月27日

獲得免疫は後天的に体に備わり、体内に入り込んだウイルスや細菌などの病原体を攻撃するためのシステムです。また体内の老廃物やがん細胞を排除する役割も担っています。

獲得免疫を高めるには、生活習慣の改善やストレスをため込まないことが大切です。

本記事では、獲得免疫に関する基本知識や免疫を高める方法について解説します。

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獲得免疫の知っておきたい3つの基本知識

免疫には獲得免疫と自然免疫の2種類があります。獲得免疫は体に一度入り込んだ病原体を攻撃する仕組みであり、自然免疫で対応できなかった病原体も排除可能です。まずは免疫とは何かを知った上で、獲得免疫の特徴や自然免疫との違いについて押さえておきましょう。

免疫とはウイルスや細菌から体を守るシステム

免疫とは、ウイルスや細菌から体を守るためのシステムのことです。自己の細胞と異物を見分け、異物を取り除こうとする仕組みを免疫反応といいます。

免疫には大きく分けて以下2つの役割があります。

  • 体内に入り込んだウイルスや細菌から体を守る
  • 体内の老廃物や変異した細胞を排除する

例えば、ほこりを吸い込んだ際にくしゃみが出るのは、免疫が働き異物を体外に出そうとするからです。風邪をひいた際に体温が上がるのも、免疫の働きによって体内に入り込んだウイルスや細菌を排除するために起こります。

免疫には獲得免疫と自然免疫の2種類があります。自然免疫は生まれつき体に備わっている免疫であり、体に侵入してきた病原体や異物に迅速に反応するものです。一方、獲得免疫は一度侵入した病原体の情報を記憶し、再び侵入された時に一早く対処して病原体を排除する仕組みであり、後天的に獲得するものです。

獲得免疫は体に一度入り込んだ病原体を攻撃する免疫

獲得免疫は、血液や細胞の中に入り込んだ病原体や異物に対して攻撃します。一度入り込んだ病原体の情報を記憶しており、再度侵入された場合は迅速に病原体を攻撃できることが特徴です。

自然免疫が得た情報を基に抗体を作るため、一度目の侵入では病原体を攻撃するまでに時間がかかります。また獲得免疫は自然免疫のように生まれたときから備わっているものではありません。ウイルスや細菌などの病原体が体に入り込んで、初めて抗体が作り出されます。例えば、麻疹やおたふく風邪に一度かかると再びかかりにくいのは、獲得免疫のおかげです。

獲得免疫に関わる主な細胞は次の通りです。

B細胞

B細胞は骨髄の造血細胞から作られた白血球の一種です。

B細胞には抗体を作り出す役割があり、体内に入り込んだ異物が危険かどうかを判断します。異物が危険であると判断した場合には抗体で攻撃し、体外から排除します。

また記憶機能があるため、同じ異物が体に入り込んだ際は即座に反応可能です。

形質細胞

形質細胞は、白血球中のリンパ球にあるB細胞が成熟したものです。体内に入り込んだウイルスや細菌と戦うための抗体を作り出します。

形質細胞の特徴は、病原体を攻撃しつつ、抗体を量産し、抗原を攻撃して自然免疫の働きを助ける点です。

ヘルパーT細胞

ヘルパーT細胞はB細胞と共に、体内に入り込んだ異物が危険なものかを判断します。病原体に感染した細胞をいち早く発見し、攻撃の指示を出すことが特徴です。

また、ヘルパーT細胞にはB細胞による抗体産生を促進する働きもあります。

キラーT細胞

キラーT細胞にはヘルパーT細胞からの指示を受けて、病原体に感染した細胞を排除する役割があります。

キラーT細胞は特に攻撃的であり、ウイルスやがん細胞などさまざまな病原体に感染した細胞を攻撃することが特徴です。

制御性T細胞

制御性T細胞は、自己に対する免疫応答を抑制する役割があります。病原体の進入時に自己の細胞を攻撃してしまわないのは、制御性T細胞のおかげです。

獲得免疫の各細胞が暴走するのを抑え、免疫異常が起きないように調整しています。

メモリーB細胞

メモリーB細胞は一度体内に入り込んだ病原体を記憶し、体を病気にかかりにくい状態にします。

記憶した病原体の侵入を確認すると、短期間でB細胞に分化して多量の抗体を作り出すことが特徴です。

獲得免疫と自然免疫の違い

獲得免疫と自然免疫の違いは、生まれた時点で備わっているかどうかです。自然免疫が生まれながらに備わっている免疫システムであるのに対し、獲得免疫は最初から体にあるわけではなく、抗原と出会うことで働くようになります。

自然免疫には主に以下の細胞が関係しています。

  • 好酸球:寄生虫や細菌を処理する白血球の一種
  • 好中球:処理した細胞を消化し殺菌する白血球の一種
  • 好塩基球:好酸球や好中球の異動を助ける
  • マクロファージ:体内に入り込んだ異物を処理する
  • 樹状細胞:異物の侵入をT細胞に伝える
  • ナチュラルキラー細胞:ウイルスやがん細胞を処理する

これらの細胞が自己の細胞と異物を認識し、病原体が体に入り込んだ際には速やかに攻撃・排除しているのです。

獲得免疫と自然免疫の働きには相互関係がある

獲得免疫と自然免疫は、体内に入り込んだ病原体を排除するために連携しながら働いています。病原体にとって自然免疫は第一関門、獲得免疫は第二関門です。

体内に入り込んだウイルスや細菌は、以下の流れで処分・排除されます。

  • マクロファージや好中球が病原体を食べる
  • マクロファージから抗原の提示を受け、ヘルパーT細胞が危険を判断する
  • ヘルパーT細胞の指示によってB細胞が抗体を作る
  • B細胞は形質細胞へと成熟し、異物を攻撃する
  • 攻撃指示を受けたキラーT細胞やナチュラルキラー細胞が異物を排除する

このように、獲得免疫と自然免疫に関係する細胞が相互に働くことで、病原体から体を守っています。

獲得免疫を高める6つの方法

獲得免疫はウイルスや細菌から体を守る重要なシステムです。獲得免疫の力を高められれば、病気にかかりにくい状態を作り出せるでしょう。

ここでは、獲得免疫を高める6つの方法を解説します。

  • 適度な運動を行う
  • 腸内環境を整える
  • 体温を上げる
  • ストレスを解消する
  • 十分な睡眠時間を確保する
  • 免疫細胞治療を受ける

適度な運動を行う

獲得免疫を高めるには、適度な運動を行うのがおすすめです。適度な運動を行うと、代謝が良くなり免疫力を高められます。

運動習慣がない方は、ウォーキングや散歩のように軽い運動から始めてみてください。軽い運動に慣れてきたら、少しずつ強度を高めてみましょう。

ただし、激し過ぎる運動は免疫力が低下する可能性があり逆効果です。追い込み過ぎても体を壊してしまうので、少し汗ばむ程度の運動を日常生活に取り入れてみましょう。

腸内環境を整える

腸内環境を整えることも、獲得免疫を高めることに役立つでしょう。

一般的に、免疫細胞の約7割は腸内に生息しているといわれています。口から摂取したものは良いものだけでなく悪いものも全て腸に運ばれるので、病原体から体を守るために腸内には多くの免疫細胞が存在しています。そのため、獲得免疫を高めたいなら、腸内環境を整えるのがおすすめです。

腸内環境を整えるには、体に良い食べ物を意識的に摂取しなければなりません。腸内環境を整える食べ物を紹介するので、普段の食事に取り入れることから始めてみましょう。

タンパク質を含む食品

タンパク質は免疫物質の主成分であり、不足すると免疫力の低下が起こるので注意が必要です。タンパク質は以下のような食材に多く含まれています。

  • 大豆製品
  • 乳製品

一日に摂取すべきタンパク質の量は、肉や魚、卵、大豆製品で両手に入る程度が目安です。また、牛乳から摂取する場合はコップ1杯(200ml)を目安に飲みましょう。

一つの食べ物に偏らず、バランス良くタンパク質を摂取してください。

野菜や果物

体内で免疫が正常に働くためには、ビタミンやミネラルが欠かせません。

特に、ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEには抗酸化作用があり、免疫機能の低下を防ぎます。ビタミンA・ビタミンC・ビタミンEが豊富な食材は以下の通りです。

  • ビタミンA:ほうれん草・かぼちゃ・にんじん
  • ビタミンC:ブロッコリー・ピーマン・イモ類・キウイフルーツ・柑橘類
  • ビタミンE:アボカド・ナッツ類

野菜や果物はビタミンやミネラルを多く含むだけでなく、食物繊維も豊富であり、免疫機能を高める善玉菌を増やします。積極的に食事へ取り入れるのがおすすめです。

きのこ類

きのこ類には腸の働きをサポートする食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富に含まれています。低カロリーで副菜や汁物に取り入れやすいので、獲得免疫を高めたい方におすすめです。

また、きのこ類に含まれるβ‐グルカンという食物繊維は、免疫力を高める効果が期待できます。他には免疫機能の調節に役立つビタミンDを含んでいるのも、きのこ類を摂取したい理由です。

発酵食品

発酵食品には、腸内環境を整え、免疫機能を調節する乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が含まれています。獲得免疫を高めるなら納豆や味噌、ヨーグルトなどの発酵食品を積極的に摂取するのがおすすめです。

ただし、乳酸菌やビフィズス菌は生きたまま腸に届いても、長く留まっているわけではありません。発酵食品で腸内環境を整えるには、毎日摂り続けると良いでしょう。

体温を上げる

獲得免疫を高めたい方は、体温を上げるように努めましょう。

一般的に、免疫細胞が正常に働くための適切な体温は36.5~37.1度といわれています。これよりも体温が低いと、免疫細胞が正常に働かない可能性があるので注意が必要です。

現代人には、普段から平熱が低い方が増えています。体温を上げるには、適度な運動や入浴を習慣化しましょう。

通勤の際に手前の駅で降りて歩くだけでも、良い運動になります。また普段はシャワーのみで済ませているなら、お湯に浸かって体を温めるのもおすすめです。普段から体温を上げる生活を意識しましょう。

ストレスを解消する

ストレスは免疫力の低下と密接に関係しています。過度なストレスで自律神経が乱れると、免疫細胞の働きが弱まるため注意が必要です。

仕事などでストレスをためやすい環境に置かれている人もいるでしょう。獲得免疫を高めるためにも、意識してストレスを解消することをおすすめします。

ストレスを解消するには、運動や趣味を楽しむのがおすすめです。また声を出して笑うと、ナチュラルキラー細胞が活性化するといわれています。

十分な睡眠時間を確保する

獲得免疫を高めるには、十分な睡眠時間を確保することも大切です。

質の高い睡眠を取ることで、免疫物質の生成や細胞の修復に必要な成長ホルモンの分泌が促進されるといわれています。一方、短時間睡眠が続いているとナチュラルキラー細胞の働きが低下して、感染症にかかりやすくなるので注意しましょう。

特に日本では成人の睡眠時間が不足しているといわれています。睡眠時間の確保が難しい場合は、睡眠の質を高めることを心掛けましょう。

例えば、食事は寝る数時間前に済ませる、寝る直前にテレビやスマートフォンを見ない、といった工夫が挙げられます。

免疫療法を受ける

がん治療に取り組む方の場合、免疫療法を受けるのも獲得免疫を高める一つの方法です。免疫療法には、免疫チェックポイント阻害剤、免疫細胞治療、がんワクチン、抗体医薬などさまざまな方法があります。

免疫細胞治療は、患者さんの体内にある免疫細胞を採取し、増殖・活性化させてから再び体内に戻す治療法です。自然に備わるシステムを活用して治療を行うので、化学療法や放射線治療と比べて副作用を軽減できるといわれています。治療は2週間おきの採血と点滴で行われるので、入院する必要もありません。患者さんへの負担が少なく、QOLを維持して治療が行えるでしょう。

また免疫チェックポイント阻害薬を用いた治療法の中には、大規模な臨床試験などにより科学的に治療効果が証明されたものもあります。免疫を高めてがん治療に取り組みたい方は、免疫療法を検討してみるのも良いでしょう。

免疫細胞治療について詳しくはこちら

獲得免疫を高める免疫細胞治療はがん治療の選択肢の一つ

免疫は、ウイルスや細菌の侵入から体を守るためのシステムです。獲得免疫と自然免疫の2種類があり、それぞれが相互に関係しながら体内の病原体と闘っています。また、体内の老廃物やがん細胞の排除も免疫の重要な役割です。

獲得免疫は生まれた時点で備わっておらず、病原体と出会うことで後天的に得られます。獲得免疫を高めるには、生活習慣の改善やストレスの解消が重要です。できる方法から取り組んで、獲得免疫を高める習慣を付けましょう。

瀬田クリニック東京では、患者さん一人ひとりに合わせて治療を行う個別化がん免疫を実施しています。患者さんの免疫機能やがん細胞の免疫的特性を診断して、適切な治療法を提案しているので、気になる方はぜひお気軽にご相談ください。

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