ベトナムがん免疫療法学会へ参加 その1
"Efficacy of Immune Cell Therapy in Patients Refractory to Immune Checkpoint Inhibitors"
院長ブログ
今年もご招待いただき、第2回ベトナムがん免疫療法学会に参加して参りました。今年はホーチミンでの開催でした。この時期のベトナムは雨期で蒸し暑い日が続きましたが、4日間の滞在中、雨に降られたのは幸い半日だけでした。なお、南国のホーチミンですが、猛暑日が続いていた東京と比べると、むしろしのぎやすい気候でした。

学会にはメガファーマを含む様々な企業が協賛しており、スタートから歌とダンスによる華やかなショーが繰り広げられました。広い会場であまりの活気に圧倒されつつも、ベトナムにおけるがん免疫療法への強い期待を感じることができました。

このショータイム、ベトナム語の歌詞はもちろん、まったくわかりませんでしたが、披露されたのは、ベトナムでとても有名な「そして心は再び喜びを取り戻した」(ドゥック・フイ作)という曲でした。穏やかで前向きなヒーリングソングでした。歌詞の内容には「どんな苦しみを経験しても、人は再び愛し、信じ、喜びを見つけられる」という前向きなメッセージが込められています。

(この派手な演題でスピーチするのも少々、違和感がありました)
学会長のファム・ヴァン・トゥック教授の開会の挨拶のあと、「がん治療における高精度な診断と標的治療への新しいアプローチ」というタイトルの講演がありました。それに続いて、私の講演時間を用意してくれました。学会のofficial languageはベトナム語です。もちろん、ベトナム語がわからない私は英文で準備をしていきました。すべての講演で、ベトナム語と英語の同時通訳が用意されていました。なお、事前に提出した私の英文のスライドは、なんと、すべてベトナム語に翻訳されていました。しかし、私にとっては、読めないベトナム語のスライドを見ながらスピーチするのは、少々大変でした。

(スライドはすべてベトナム語に翻訳されています)
私の発表のタイトルは"Efficacy of Immune Cell Therapy in Patients Refractory to Immune Checkpoint Inhibitors 「免疫チェックポイント阻害薬が無効な患者における免疫細胞治療の有効性」“です。会場の最前列には司会や学会の主メンバーの席が設けられており(これも日本ではあまり見ない光景です)、皆様、熱心に耳を傾けてくださいました。
下記に、私の発表の要点をまとめたスライドをご紹介します。(当日はベトナム語に変換されていましたが)。

この内容については多くの参加者から関心を寄せられ、その後、様々なホーチミンの病院で講演することになりました。また、ハノイ医科大学とのシンポジウムの開催や、ハノイの代表的な公安病院である198病院とも深い関係を築くことができました。それらの詳細は、また後日、ご報告いたします。


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