食欲不振への対処法
看護師ブログ⑩
みなさま、こんにちは。
ジメジメとした蒸し暑い季節になってきましたね。
このような季節はいわゆる夏バテで、食欲がなくなったり、水分摂取が不足したり、身体に不調を来たしやすいので注意が必要です。
また、抗がん剤や放射線治療中の患者さんは、季節を問わず、副作用で食欲が落ちてしまうことがあるかと思います。
今回は、がん治療中の食欲不振対策をお伝えしていきます!
食欲不振の原因
食欲不振は、多くのがん患者さんが悩んでいる症状です。
その原因は、抗がん剤や放射線など治療から生じるもの、闘病生活上の不安や心配など精神的なもの、がん自体の影響で食事が入っていかないことなどが挙げられます。
そのような時には、1日3食と決めず、食べたいときに食べたいものを少量ずつ摂取すること、主食をパンや麺など食べやすいものに変えること、自分の食べやすい温度を見つけることなどの工夫をしていけると良いでしょう。
食欲がない時はどうしたら良い?
食欲がないときには、一度の食事でなるべく栄養を摂れるようにすることも大事です。例えば、卵や牛乳などのタンパク質を含むものを摂取すること、少しでも多くのカロリーを摂るために食材や味付けに油分を含むものを使用すること、最近では栄養補助食品の種類も豊富なのでそれらを活用することも良いと思います!
それでも食欲がわかないときには、無理に食べようとして食事がプレッシャーにならないよう、リラックスできる環境で過ごしてみること、可能であれば外出して環境を変えてみることも良いかもしれません。
食欲不振の時は無理せずご相談ください!
食事が摂れないときには、患者さん本人だけでなく、近くで見守るご家族も辛い思いをすることがあります。
そのような時には、当院で医師や看護師に対処法をご相談ください。
また、精神的な辛さから生じる食欲不振には、当院の臨床心理士からもアドバイスができるでしょう。
一緒に食欲不振に対処する方法を探していきましょう!
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