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痛みのコントロール
看護師ブログ⑨

2024年6月12日

みなさま、こんにちは。
以前のブログで、がんの治療にはしっかり栄養をとり、体力を維持することが大切だとお伝えしましたが、身体の苦痛症状を取り除くこともとても重要です。
苦痛症状の一つには「痛み」があり、先日私は「痛みのコントロール」についての研修に参加してきました。
今回は、「痛みのコントロール」について、お伝えしていきます。

がん患者さんに生じる痛みとは、がん自体が引き起こす痛み、治療に伴う痛み、体力の消耗や身体の衰弱によって起こる痛みなど、原因は様々にあります。
痛みに対する治療としては、痛み止めの薬を使用することが第一選択となり、痛みの原因や程度によって薬の種類を選択します。
痛みの状態によっては放射線治療や神経ブロックを併用することもあります。

痛み止めの種類に、オピオイドと呼ばれる医療用麻薬がありますが、みなさまの中には、このオピオイドに抵抗がある方はいませんか?
「麻薬」と言われると依存性があって身体に悪いのではないか、それを使うということはもう末期なのではないか、といったネガティブなイメージを持ってしまいますよね。
オピオイドは適切に使用していけば、依存性が起こることはありません。
末期だから使う薬でもなく、痛みを取り除いて、がん治療が上手くいくようにするために必要な薬
なのです!
また、すでに痛み止めを使用していても、なかなか望むように痛みのコントロールがつかないという方もいると思います。
痛みには色々なパターンがあり、それに合わせて痛み止めの種類や使い方を工夫していくことが必要です。
痛みの状況によっては温めることや、リラックスすること、精神的な不安を取り除くことが効果的な場合もあります。

痛みのコントロールは、がんの治療にとても重要ですが、コントロール方法は患者さん一人一人で異なります。
がんの治療において、苦痛症状を取り除くことは非常に大切で、それを我慢すると、睡眠、食欲、活動などに悪影響を及ぼし、QOL(生活の質)の低下、治療への意欲減退に繋がってしまいます。
当院に来院の際には、「痛み止めに抵抗がある」「痛みのコントロールが上手くいかない」など痛みに対するお悩みも、ぜひ看護師にご相談ください。
一緒に痛みのコントロール方法を探していきましょう!

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