がん治療と食事
看護師ブログ⑦
みなさま、こんにちは。
当院で治療中の患者さんからよく、「治療中にはどのような食事をしたら良いですか」「食べてはいけないものはありますか」と質問されることがあります。
現代では、がん治療に関する様々な情報が手に入りやすく、"〇〇はがんに栄養を与える"とか、"○○を食べてはいけない"といった食事に関する話もよく耳にします。
今回はがんの治療と食事についてお伝えしていきます!
がんの治療にあたって大切なことは、栄養をしっかり摂り、体力を維持することです。
私たちの身体は、私たちが食べた物でできています。
食べ物には、炭水化物、タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が含まれますが、それぞれの栄養素には「エネルギーになる」「身体を作る」「身体の調子を整える」といった役割があります。
極端に何かの栄養素を摂らなくすることや、反対に一つの栄養素ばかり摂取することは、身体のエネルギー不足や、筋力の低下につながり、がんの治療に必要な体力の維持が難しくなってしまいます。
バランス良く栄養を摂ることで、免疫細胞の働きも良くなると言われており、当院の医師も患者さんからの食事の質問に対し、「なんでもバランス良く食べること」をおすすめしています!
よく主食、主菜、副菜の揃った定食形式の食事が理想的だと言われますが、治療での制限や体調によって患者さん個々の摂るべきバランスは変わってきます。
また、栄養補助食品や電子レンジで調理できる物、お惣菜、レトルト食品なども活用し、食事の準備に負担をかけないことも大切です。
がんの治療中には「味覚障害や口内炎で食べることが辛い」「副作用で吐き気があり食が進まない」という時もあると思います。
そのような副作用に対する食事の工夫も、ぜひ当院で看護師にご相談ください。
体力を維持し、治療が上手くいくように、一緒に食事について考えましょう!
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