免疫細胞治療 αβ(アルファ・ベータ)T細胞治療の流れ ~細胞ができるまで~
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αβ(アルファ・ベータ)T細胞治療は、がん細胞による免疫抑制の機能を解除し、治療効果を高める作用が期待できる治療です。標準治療との併用も可能で、治療効果を高める効果も期待できます。本記事では、αβT細胞治療の流れや費用について解説します。
αβ(アルファ・ベータ)T細胞治療
αβT細胞治療は免疫療法の中で長く行われてきた治療法です。がん細胞が身を守るための免疫抑制の機能を解除し、免疫治療の効果を高める作用が期待できます。
αβ(アルファ・ベータ)T細胞治療とは
αβT細胞治療は、活性化自己リンパ球療法の一つです。T細胞はがん細胞を排除する細胞性免疫に関わる細胞で、αβ型とγδ(ガンマ・デルタ)型の2種類ありますが、T細胞の多くがαβ型のためαβT細胞治療と呼ばれています。人間の体には異常細胞を攻撃する免疫機能が備わっており、がん細胞も異常細胞のため免疫機能が攻撃しますが、がん細胞は免疫を抑制する信号を出して身を守ろうとします。αβT細胞治療は、がん細胞による免疫抑制の機能を壊し免疫治療の効果を向上させる治療です。
αβ(アルファ・ベータ)T細胞治療の流れ
αβT細胞治療は以下の流れです。
- ①患者さんから採血します。
- ②細胞培養加工施設にて、専用装置の遠心分離機へ血液を入れ、リンパ球を取り出します。
- ③遠心分離された血液は、血漿成分、リンパ球を含む単核球層、赤血球、その他の層に分離されます。
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④遠心分離後取り出した細胞は、培養用フラスコで約5日間培養します。細胞の増殖に合わせて培養液の量を増やし、フラスコから培養液の入った専用バッグへ移し替え、さらに培養を継続していきます。
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⑤約2週間培養し、使用した培養液はきれいに洗浄して、純粋な細胞だけにします。その細胞を50~100ccの生理食塩水へ注入し浮遊させます。
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⑥生理食塩水に注入した細胞を点滴で患者さんへ投与します。
αβT細胞は比較的培養が容易なため、200万個程度のαβT細胞が培養後は80億個程度まで増えます。少量の血液から培養でき、症状が重い患者さんや化学療法でリンパ球の数や機能が低下している患者さんでも十分な量まで増殖可能です。
治療のスケジュールは、初回時に採血のみ行い、2週間後に培養・加工後の免疫細胞を投与します。その際、次回投与分の採血も行います。2週間ごとの投与を6回繰り返すまでが1クールです。1クール終了後に検査で治療効果を確認し、もう1クール行うのか、様子を見るのかなど治療方針を決定します。
免疫細胞治療までの流れ
免疫細胞治療を開始するまでは以下の流れとなります。
- ①初診・初診相談
病名やこれまでの治療内容、今のお体の状態などの問診と、再生医療の説明を受けます。 - ②治療前の検査
免疫機能検査や免疫組織化学染色検査などさまざまな検査を行います。 - ③治療開始
検査結果と患者さんの病態を踏まえ、医師より治療内容を提案。患者さんから同意を得られたら治療開始です。
受診の流れは以下の記事をご参考ください。
https://www.j-immunother.com/treatment
まとめ:αβ(アルファ・ベータ)T細胞治療の流れを理解しておくのが大事!
αβT細胞治療は、患者さん自身の免疫細胞を増殖・活性化させてがんを攻撃する力を高める治療です。もともと患者さんの体内にあった細胞なので副作用が起こりにくく、比較的QOLを維持しながら治療が続けられます。
瀬田クリニック東京では、αβT細胞治療の他に樹状細胞ワクチンも提供しています。そして、患者さん一人ひとりの免疫機能やがん細胞の特性を診断して、複数の免疫療法の中から適切な治療を選択する個別化医療を行っています。
がん細胞の遺伝子を解析し、患者さんごとに異なる遺伝子変異を特定して治療するネオアンチゲン樹状細胞ワクチンも提供しています。また、無料の治療説明会も行っているので、免疫治療について知りたい人はぜひご参加ください。
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