よくあるご質問をご紹介します⑥『がん免疫療法に副作用はありますか?』
瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ
みなさんこんにちは。
本日はよくあるご質問シリーズ⑥をお届けしたいと思います。
がん免疫療法とは、患者さんの体内のがん細胞に対する免疫の反応を応用して、病気をよくしようという治療の総称です。現在行われている免疫療法は3つに大別され、それぞれで副作用の出方は変わってきます。
一つ目は、がん細胞だけがもつ目印(がん抗原)をねらう免疫反応を利用する治療です。
樹状細胞ワクチン療法やがんワクチンなどが該当します。これらは、がん細胞のみを狙い撃つので、正常な細胞には影響がなく、理論的にも副作用はほぼないと言えます。
二つ目は、体内の免疫全体を高める治療で、がん細胞が目印を隠している場合などに選択されます。血液中の免疫細胞を体外で増殖・活性化し、体に戻す活性化自己リンパ球療法(NK細胞療法、アルファ・ベータT細胞療法など)が該当します。この治療は免疫全体を増強しますので、がん細胞を攻撃する以外の免疫の働きも高める可能性があります。
このご質問についてのさらに詳しい解説は、パンフレットに同封されている『がん免疫療法Q&A』に掲載されています。
また、瀬田クリニック東京ではオンラインでの治療説明会(参加費無料)も毎月実施しています。免疫細胞治療についてわからないことがありましたら、医師に直接ご質問いただくことも可能です。
それでは、また次回のクリニック通信でお会いしましょう!
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