医療の略語シリーズ⑦『RFS(無再発生存期間)』とは??
瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ
みなさま、こんにちは。
『医療の略語シリーズ』も第7回目を迎えました。こうしてシリーズ化できているのも、いつもクリニック通信に訪れてくださる皆様のおかげです。ありがとうございます。
『RFS』とは、Relapse Free Survival*(リィラプス フリー サバイバル)の略で、
『無再発生存期間』と訳されます。
*Recurrence Free Survivalの場合もありますが、意味は同じです。
『RFS(無再発生存期間)』とは、手術などによりがんをすべて切除した後、がんの再発を認めない状態で生存している期間をいいます。無再発生存期間は通常、手術や手術+補助療法の治療の効果、成績を評価するための指標になります。
『RFS(無再発生存期間)』とともに『OS(全生存期間)』も同様に指標として用いられます。『OS(全生存期間)』 はOverall Survivalの略で、再発しているか否か、がんの状態に拘わらず、単に生きている期間をいいます。
生きているか、お亡くなりになったかは、もちろん、はっきり判断ができますが、再発しているか、していないかは、検査をしてみないとわからないので、指標としては『RFS(無再発生存期間)』より『OS(全生存期間)』の方が正確で優れていると考えられています。
たとえば、再発の初期は無症状の場合も多く、CT検査を受けたら、肝臓に転移、再発していたことがわかったという場合も少なくありません。検査を受けていなければ、再発とは診断されないので、検査の方法や回数によって『RFS(無再発生存期間)』の値は変動します。このようなことから、治療成績は『RFS(無再発生存期間)』より『OS(全生存期間)』がより正確な評価指標になります。
がんの治療においては、再発しているか否かよりも、元気で長期生存する方が大切だという考え方もあると思います。また、手術などで眼に見えるがんをすべて切除した場合でも、再発する場合があります。再発した場合、さらに治療を受けることになりますが、その場合は不幸にもお亡くなりになるケースも少なくはありません。そこで、再発をどう抑えていくのかが問題になってきます。
瀬田クリニック東京は1999年から、患者さまのがん細胞の性質・特徴を遺伝子レベルで調べ、個別化医療として一人ひとりにあったがん免疫細胞療法の治療を専門医療機関として行っております。
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今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回クリニック通信でお会いしましょう!
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