よくあるご質問をご紹介します③『抗がん剤治療と免疫細胞治療を併用することは可能ですか?』
瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ
みなさんこんにちは。
あっという間にお正月も終わり、2022年が本格的にスタートしましたね。今回は2022年最初の『よくあるご質問シリーズ』をお届けしたいと思います。
シリーズ第3回目の今回は…
免疫細胞治療において最も多いのが、抗がん剤治療との併用です。当院に相談にこられる患者さんの中には、「免疫細胞治療が抗がん剤治療の効果を弱めるのではないでしょうか」と心配される方もいらっしゃいます。しかし、がんへの作用の仕方が違うので、抗がん剤の効果を妨げるようなことはまずありません。
瀬田クリニックグループが、都内7カ所の中核病院とともに行った肺がん(非小細胞肺がん)における生存期間の調査では、抗がん剤単独に比べ、抗がん剤と免疫細胞治療を併用したときの方が、よい結果が得られています。
ただし、それには「適切な方法で併用する」という条件が付きます。抗がん剤は種類によって、特性や副作用が異なるため、それらを熟知していなければ、正しい併用治療は行えません。
例えば、抗がん剤の中には、患者さんのリンパ球を一時的に減少させ、弱めてしまうものもあり、正常に働く免疫細胞を採取するには、抗がん剤の影響の少ない時期に採血しなければいけません。また、薬が体に影響を及ぼす期間は、抗がん剤によってまちまちで、中には2週間も免疫の力を弱体化させてしまう薬もあります。その時期に免疫細胞治療を行おうとしてもうまく働かず、治療の効果を得ることはできないのです。
このご質問についてのさらに詳しい解説は、パンフレットに同封されている『がん免疫療法Q&A』に掲載されています。
また、瀬田クリニック東京ではオンラインでの治療説明会(参加費無料)も毎月実施しています。免疫細胞治療についてわからないことがありましたら、医師に直接ご質問いただくことも可能です。
それでは、また次回のクリニック通信でお会いしましょう!
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