医療の略語シリーズ⑤『QOL』ってなに??
瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ

みなさま、こんにちは。
いつもクリニック通信をお読みいただきありがとうございます。
今日は医療の略語シリーズをお届けしたいと思います。
QOLとは?がん治療で注目される「生活の質」の指標
『QOL』はがん治療の評価に欠かせない指標の一つです。QOLとは、Quality Of Life(クオリティ・オブ・ライフ)の略で、日本語では「生活の質」と訳されます。がん治療の他、高齢者医療や慢性疾患、リハビリ分野などで幅広く活用されている概念です。
医療においての『生活の質=QOL』は、治療や療養生活を送る患者さんの身体的、精神的、社会的、経済的、全てを含めた生活の質を意味します。治療を受けると、病気の快復による症状の改善や治療の副作用などによって、患者さんの生活は変化していきます。『生活の質=QOL』は、このような変化の中で患者さんが自分らしく納得のいく『生活の質=QOL』の維持を目指すという考え方です。
QOLの評価方法としては、EORTC QLQ-C30やFACT-Gなどの質問票を用いることが多く、患者さん本人による主観的評価と、医療者による客観的評価の両面から測定します。
治療効果だけではなくQOLの維持が重要な時代に
治療法を選ぶときにも、治療効果だけではなく『生活の質=QOL』を保てるかどうかを考慮していくことが大切です。
近年は延命だけを目的とするのではなく、日々の生活をより良く保つことが重視されるようになってきました。そこで、強い副作用(吐き気、倦怠感、脱毛)、長期入院、社会生活の制限、経済的負担といったQOLを損なう要因を減らすために、治療法を選択する前の段階で、生活の質への影響を評価する動きが広がっています。
免疫細胞治療はQOL向上を目指せるがん治療
QOLを重視した治療法に『免疫細胞治療』というものがあります。
この治療は、患者さん自身の免疫細胞を治療に用いるので、軽い発熱等を除けば副作用がほとんどなく、体への負担がほとんどありません。副作用が少ないため、『生活の質=QOL』を維持、あるいは向上させながら、がんの治療にも効果が期待できることが、免疫細胞治療の利点です。
他の治療法(化学療法・放射線治療・手術)と比較すると、外来通院で行うため、治療後の社会生活への復帰がしやすい傾向にあります。
詳しい免疫細胞治療についてはこちらをご参照ください。
→すぐ分かる『がん免疫細胞治療』
個別化医療としての免疫細胞治療でQOL重視の治療を実現
瀬田クリニック東京では、QOLを重視した免疫細胞治療を行っています。
当院は1999年から続く免疫細胞治療の専門医療機関として、患者さんのがん細胞の性質・特徴を遺伝子レベルで調べ、お一人おひとりに合わせたがん免疫細胞治療の個別化医療を行っております。オーダーメイド型の治療により、生活の質をできるだけ保ちながら、がん治療に取り組むことが可能です。
治療についてのご相談や不安、疑問などございましたら、下記フォームよりお問い合わせください。
まとめ:QOLを守るための治療相談
『QOL』は、がん治療を受ける上で大切な指標の一つです。治療法を選ぶ際は、延命効果だけではなく、治療後の生活や日常の過ごしやすさも考慮することが重要です。患者さんご自身やご家族が納得のいく治療選択をするためにも、QOLの視点を取り入れてみてください。
今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
それでは、また次回クリニック通信でお会いしましょう!
※参考文献
国立がん研究センター「がん情報サービス」HPの用語集
書籍 女性が知っておきたい最先端がん治療
(著:瀬田クリニック東京院長 後藤重則、元がん研有明病院 副院長 瀧澤憲)

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