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新型コロナウイルスワクチンとは?
瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ

2021年6月28日

みなさま、こんにちは。
先日、朝のニュースで若者たちを中心に『ワクチンってどんなものかよくわからないから怖い』『コロナウイルスを薄めて投与するから、逆に接種したら感染するんじゃない?』という声があることを知りました。
私は医療機関で働く一員としてすでに先月2回目の接種が完了しましたが、ワクチンって何?と聞かれるとキチンと説明ができないと思い、少し調べてみました。

まず、新型コロナウイルスワクチンは感染する能力や毒性を弱めたウイルスそのものを使う弱毒化(生)ワクチンではなく、病原体の一部の成分を使うワクチンです。
新型コロナウイルスの場合、ウイルスが細胞に侵入するときに必要なスパイクタンパク質が目印となることがわかっています。

コロナウイルスの細胞の構造
コロナウイルスの細胞の構造

参考:家族を守る免疫入門(後藤重則著)

現在、使われている新型コロナウイルスワクチンは、このスパイクタンパクを接種しています。具体的にはこのスパイクタンパクの基となる核酸(mRNA)を注射しています。体内でスパイクタンパクのmRNAからスパイクタンパクが合成されることになります。
mRNAはそのまま注射してもタンパクの合成はうまくいきませんので、ナノ粒子(ファイザー社、モデルナ社)や他の無害なウイルス(アデノウイルス)(アストラゼネカ社)に組み込んで使用します。また、現在、日本では使われていませんが、タンパク成分そのものを注射するワクチン(塩野義社、中国シノファーム社)もあります。

また、このようなワクチン開発の技術は、すでにがんの免疫療法に使うがんワクチンとして開発がされてきていました。そのおかげで、新型コロナウイルスワクチンとして、すばやく使うことができたというわけです。

新型コロナウイルスのような新たな感染症の発生、流行においてのワクチン接種は、『感染を予防し自分を守る、あるいは重症化を防ぐ』と言う意味がありますが、それ以上に重要なのは『感染を大流行させないための【集団免疫】を成立させる』と言う、大きな役割があると思います。集団免疫についての解説は、また別の機会でお話したいと思っています。

当院は1999年から、患者さまのがん細胞の性質・特徴を遺伝子レベルで調べ、個別化医療として一人ひとりにあったがん免疫細胞療法の治療を専門医療機関として行っております。
治療についてのご相談や不安、疑問などございましたら、下記フォームよりお問い合わせください。

お問い合わせはこちら

それでは、今回も最後までお読みいただきありがとうございました。
また次のクリニック通信でお会いしましょう。

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