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江戸時代に免疫治療を行った“世直し大明神”・江川太郎左衛門をご存じですか?瀬田クリニック東京 コンシェルジュスタッフブログ②

投稿日:2018年6月27日

更新日:2025年9月1日

皆さんこんにちは。
瀬田クリニック東京コンシェルジュスタッフブログです。

梅雨入りし、一雨ごとに紫陽花がきれいに色付く時季。
紫陽花をめでる散策へ行きたいと思う今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

さて、今日は以前ご紹介した江川太郎左衛門について少しお話させていただきたいと思います。

江川太郎左衛門と種痘の歴史:免疫医療の原点

江川太郎左衛門は、幕末、幕府の代官として東京湾に台場を築いたり、反射炉(溶鉱炉)を作って銃砲製造を行ったりしたことで名高い人物ですが、それだけではありません。当時の難病といわれた天然痘(てんねんとう)に対し、種痘という当時の先端的な予防医療でその撲滅に挑んだ人物です。

江川太郎左衛門 重要文化財・江川邸HPより

江川太郎左衛門
重要文化財・江川邸HPより

天然痘は、罹患した場合の死亡率も高い伝染病で人々から非常に恐れられていました。感染すると高熱と体中の発疹に苦しみ、最悪の場合は死んでしまうこともある恐ろしい伝染病です。しかし、イギリスの医学者であるジェンナーが、天然痘を予防する「種痘」という予防接種を開発していました。

種痘とは、もともと牛の病気である痘瘡(牛痘)に感染した者が、天然痘に対して免疫を持つことに気づいたことから開発された方法で、牛痘に感染した牛から取り出したウイルスを人間に接種することで、免疫を作り出すというものです。

この方法は手軽で極めて効果が高く、危険性も懸念するほどではなかったため、世界的に広がっていきました。日本では嘉永2年(1849年)、佐賀藩主の鍋島直正がオランダから痘苗(弱毒化したウイルス)を輸入させ、種痘を行っています。海外の学問に造詣の深かった江川太郎左衛門はこれを聞きつけると、いち早くこれを自分の領内である伊豆韮山でも普及させられないかと考えたのです。

日本に広がった種痘の成功:免疫医療の躍進

痘苗を入手した江川太郎左衛門は、最初の種痘を自分の子どもに行い、安全性と効果を確かめました。さらに、部下の医師に命じ試験的な種痘を行わせて、良い結果が出たことを確認しています。

そして、太郎左衛門はその年のうちに、代官領全域に種痘を命じる「西洋種痘法の告諭」を発して、領民にも実施させました。種痘の結果は素晴らしく、領内における天然痘被害は激減したといわれています。

太郎左衛門が伊豆韮山の地であげた種痘の成果は、徳川幕府にも伝わりました。8年後、江戸お玉ヶ池に種痘所が設置され、江戸町民も種痘を受けるようになったのです。人々を恐ろしい天然痘から救った種痘は、江戸時代に躍進した最先端の免疫医療だったといえるでしょう。

なおこの種痘所は、明治維新後は新政府に引き継がれ、東京大学医学部の前身となりました。

江川家に受け継がれる免疫医療への情熱

そして、当院の創設者である江川滉二東大名誉教授は、なんと、その江川太郎左衛門の子孫に当たる方なのです。江川家の第36代当主がこの江川太郎左衛門であり、そして、第41代当主が江川滉二東大名誉教授です。

当時の先端的医療である種痘の普及に尽力した江川太郎左衛門。その子孫である江川先生が、約150年後、これも先端治療である免疫細胞治療を自ら先頭に立って普及に努め、瀬田クリニックを創設したことは非常に感慨深い話です。

江川先生は、ご両親をがんで亡くすという辛い経験をされています。そのためか、大学入学後はがんと免疫についての研究を手がけ、基礎研究で業績を重ねました。やがて、江川先生は免疫学の知識に基づき「副作用のないがん治療には、免疫細胞治療しかない」と結論を出したのです。

当時の免疫細胞治療はまだ発展途上で、医師たちからは「根拠のない民間療法」と扱われていました。しかし、当時から免疫細胞治療によってがんが治った症例は、存在していたのです。江川先生は「少数であっても治った患者さんがいるのだから、免疫細胞治療には何らかの理論的根拠があるはずだ」と信念を持って、研究を続けました。

江川先生は後に「私の研究者としての一生は、先入観を捨てることを目標にしてきたようにも思われます」と話しています。難病に立ち向かい、“世直し大明神”とも呼ばれた江川太郎左衛門の精神は、その子孫にも脈々と受け継がれているのですね。

瀬田クリニック東京の設立と免疫細胞治療の理念

江川滉二先生が、国内初の免疫細胞治療専門クリニックである「瀬田クリニック東京」を創業したのは、1999年のことです。

江川先生はもともと、東大教授としてがんと免疫の研究にいそしんでいました。ある日、入院した江川先生は病院で、治療の副作用で苦しんでいる患者さんに出会います。がんを治すはずの治療が患者さんに苦痛をもたらし、時には治療の断念につながっているのを目の当たりにした江川先生は、自身の研究を用いた新たな治療法の提供を決意します。

「それを誰もやらないのだとしたら、自分自身がその道を開こう」と。

その強い意志に心を動かされたのが、がんの治療と研究に携わる多くの医師や研究者です。彼らは江川先生の元に集まり、瀬田クリニック東京の開院を後押ししました。

苦しんでいるがん患者さんを救いたい。江川先生のその志が、瀬田クリニック東京の免疫細胞治療を支えています。

まとめ:種痘から受け継がれた瀬田クリニック東京の免疫細胞治療

今回のコラムでは、江戸時代に免疫医療を普及させた江川太郎左衛門と「瀬田クリニック東京」を設立した江川滉二先生をご紹介しました。

免疫細胞を活性化させて感染症を予防する技術は、コロナウイルスのワクチン開発への応用が期待されています。具体的には、T細胞(ウイルスや細菌、がん細胞などの異物を攻撃・排除する免疫細胞)を活性化させる方法です。T細胞はウイルスが変異しても同じように働くため、高い免疫効果の維持が期待できます。

瀬田クリニック東京の免疫細胞治療は、T細胞や樹状細胞(免疫システムを司る免疫細胞)を活性化させる治療法です。患者さんのがんのタイプや、PS(パフォーマンス・ステータス:全身状態を表す指標)などを分析して、一人ひとりに合った治療法を選択しています。

免疫細胞治療について詳しくお知りになりたい方は、当院までどうぞお気軽にお問い合せください。

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