2024年12月8日放送「名医に聞く！再生医療～がん、関節症から再建治療まで～」の取材を受けました
院長ブログ

投稿日：2024年12月18日

更新日：2024年12月18日

先日、BS朝日で放映された「名医に聞く！再生医療～がん、関節症から再建治療まで～」に出演しました。この番組では、
「美容から医療まで幅広い分野で取り入れられている再生医療についてネットで真偽不明な情報が溢れていることも鑑み、トレンドや先端テクノロジーといった側面ではなく、日本国内における再生医療の法制度・枠組み、臨床研究の状況・実現度、患者にとってリアルな選択肢となるか否かに重きを置いて提示したい」と企画書に記されていました。
私は、免疫細胞治療について、できるだけ、治療の良いところも悪いところも、正確に生の情報を発信していただけるということを確認して、取材をお引き受けすることに致しました。

テレビ局としては視聴率を意識したためか、少々インパクトのあるタイトルになっていますが、バランスよく仕上げていただきました。また、私が不慣れなこともあって、長時間の取材となってしまいましたが、テレビ局の方でうまく編集していただき番組にして下さいました。尚、インタビューのほぼノーカット版も4編にわたりYouTubeに載せて下さいました。こちらからご覧いただけます。

また、今回の番組制作にあたり、治療現場の映像や治療を受けた患者さんのインタビューが必要不可欠だということでした。快く、インタビューに応じてくださった患者さんには心よりお礼を申し上げます。

INDEX

1
がん治療における免疫細胞治療の実際
2
学術誌での症例報告

がん治療における免疫細胞治療の実際

がんの自費治療については賛否がありますが、私たちは、患者さんの「この治療を受けて本当に良かった」と言って下さる言葉だけを糧に、25年以上にわたってこの医療を続けてくることができました。
今回、登場いただいた患者さんは、多発性に再発し切除不能、もう治療法がなく余命半年と診断された方でしたが、免疫細胞治療を受けてほぼ完治というケースです。その後、5年近く治療は一切受けず、経過観察で検査のみ続け、再発はありません。ただ、劇的なケースを紹介するのは「正確に生の情報を発信」ということに反しますので、インタビューの中で、今回の患者さんは稀で例外的なケースと説明させていただきました。現実的な治療の目標は、治療の副作用を被ることなく、元気で生活を送りながら、長期生存を果たすということです。

学術誌での症例報告

今回ご登場いただいた患者さんは、ケースレポートとして既に学術誌に報告しています。下記の論文では2名の食道がん患者さんを紹介していますが、そのうちのお一人となります。
https://jmedicalcasereports.biomedcentral.com/articles/10.1186/s13256-020-02634-z
最近は自動翻訳でもかなり正確に英文を読めます。英語に不慣れな方でも、興味のある方はぜひ翻訳してお読みになって下さい。

今後も患者さんにとって役立つ情報発信を続けてまいりたいと思います。